Thorax-Wach “Die Euch Geht's Ja Noch Viel Zu Gut"

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「バッハの胸郭」の意味でしようか?それとも「不眠の胸部」と言う意味でしょうか?Thorax-Wachのカセット作品のヴァイナル・リイシューです。全く謎なグループなんですが、当時、仲が良かった(故)田野幸治さんから教えてもらって、購入しました。よくよく調べてみると、独逸北部Göttingen (ゲッティンゲン)で結成、後にBerlinへ引っ越し、昼間はFrieder ButzmannのZensor Record Shopで働きながら活動したFrank Dieckmann (フランク・ディークマン)とOlaf Krämer (オラーフ・クレーマー)から成る宅録実験エレクトロニクス・デュオです。これは、1981年のカセットテープ作品(「あんた、あまりに上手くやってますね」と言う意味らしい)のLP再発になっています。彼等が使っていた機材と言うが、またショボくて、2台のKORG MS-20アナログ・シンセとマイク、2chテープレコーダーだけで制作されています。当然、シーケンサーもなく、恐らくは手弾きあるいはシンセのパルス音に合わせてると言うロー・テックな曲ばかりですが、それらがまた彼等の面白さと言うか良い味になっており、この時期のこの編成でしか出来ない音楽になってます。私もこの時期、同様の宅録やってましたので、凄く共感できます。まだ、彼等の方がデュオだし、名器MS-20を2台も使ってるし、マシかな?とも思いました(私は当時は使ってたのはYAMAHA CS-10だったかな?全然、resonanceが掛からない)。曲はまあKorg MS-20なので、廉価版シンセとしては割と太めの音が出てますね。でも、リバーブもディレイも殆ど使ってないし、モノラルなので、音が正面から聴こえてきます。まあリマスタリングはしてあるのかなとは思います(が、恐らく、ヒスノイズだけ取ったのかな?)。こう言うデュオや宅録ミュージシャンって独逸にも日本にも多かったと思いますが、独逸ものは特に、独特と言うか、多分NDWの勃興してきた背景もあるんでしようが、、、。電子音を多用するグループやミュージシャンが多い感じがします。あと、独逸ものはおふざけが過ぎるタイトルとかふざけたような音楽をやっているのが多いと思います。まあ、論考はこれ位にして、先ずは聴いてみましょう❗️A面では「お誕生日おめでとう」の歌を調子ハズレのアカペラでやってます。また、ドラムらしき音も入っている曲もあり、割とヴァラエティに富んでます。B面ではギターも入っていますが、これはあくまでもヘルプの人Christoph Hahn (クリストフ・ハーン)が参加してるだけですね。また、すっとぼけたような早回しヴォーカルも入っています。兎に角、奇妙と言うか面白いと言うか、ヤフオクとかで見つけたら、即購入してみて聴いてください!因みに、このデュオは解体後、Olaf Krämerは、The CrampsっぽいバンドDie Goldenen Vampireを組んで活動し、一方、Frank Dieckmannは教師になったみたいです。

A1 “Tango Fontanello”
A2 “Ruhe Im Karton”
A3 “Tanz Auf Löschkalk”
A4 “Die Unheimlichen Senioren”
A5 “Ein Herz Von Kindern”
A6 “Die Geheime Macht”
B1 “Sag Bloss ?”
B2 “Das Kleine Volk”
B3 “Debil Und Glücklich”
B4 “Sicherheit Vor Seltenheit”
B5 “Der Kopf”
B6 “Soundtrack: Tanzende Mumien”

[original full album]
https://youtu.be/zGc1AO4Qu_E?si=Va2esOzb3XQt8lCs

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