Minamata “Niigata/Kyushiu”

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出ました!仏の至宝ノイズユニットMinamata (水俣)”のオフィシャル・ブートレッグです。Minamataとは、あの悪名高き水俣病から名前を取った仏のノイズユニットで、メンバーはTiburce, Xavier Niel (1990年まで)及びMarie Cardenne (1985-1986年)です。このようなグループについてはちゃんとした情報源がないのですが、取り敢えず分かる範囲でバイオグラフィーを書いてみます。先述のように、1984年に上記3名で活動を始め、ファーストカセット”Mit Lautem Geschrei”をNew Wave Recordsよりリリースします。なお、Xavierは後にNomenklaturのリーダーとしてを活動をやり始めています。まあこの時期ですから、ダークで苦痛を伴う雰囲気、憎悪に満ちたアグレッシブなヴォイスから成る音楽性で、インダストリアル或いはパワーエレクトロニクスの先駆者的存在になっています。彼等は自分達のものは自分達でと言う訳で、自身のレーベルLes Nouvelles Propagandesを成立し、名作との評価も高い3本目のカセット作品”Niigata 1964-1965”を1986年に同レーベルから出します。音は最盛期のSPKを思わせるとの高評価も得られています。その後、2017年まではオフィシャルなリリースは確認できますが、それまでの殆どの作品を自身のレーベルからリリースしています。2009年にはTiburceのソロになっていますが、CD/スタジオDVD/ライブ音源から成る”Cyclator”をリリースします。彼の声明はシンプルで、「リスナーの耳をぶっ壊して、それ以上聞くものが無いようなしてやる❗️」と言った挑戦的なものです。このような声明を持って2009年に復活する訳ですが、それには露のレーベルMonochrome Visionレーベルの後押しがあったようで、同レーベルから、露における政治的・経済的についての作品”Politkovskaïa”を2010年にリリースします。これに関するショーはパリ(Espace B)のなどの様々な場所で演奏されています。2014年には仏RotoreliefよりファーストカセットがLPで再発され、CD作品”Fukushima”が2017年に仏のForce Majeureからリリースせれており、これが最新作になっています。
それで、本作品についてですが、見かけはLPか?と思わせる簡素な装丁ですが、中身は7㌅EPとなっており、「やられた!」と思いました。しかしながら、特にアセテート盤ではなかったように思います。内容は1986年のカセット作品に関係するよううで、歪みまくった籠った腐食電子音と叫び声のようなディレイを効かせたアジテーション・ヴォイスから成ります。ある意味、正統なパワー・エレクトロニクスの継承者とも言えますね。難を言えば、ジャケがでかいので、アートワークももうちょっと豪華にして欲しかったです。まあ、万人には推薦しませんが、マニアの方は是非とも入力しておいた方が良いかと思います。因みに、この盤、カタログ番号がNEdSになっていますが、あのお店の関係なんでしょうか?

“Niigata”
https://youtu.be/MfT2fG-9AYo

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