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Phosgen “When Innocence Dies…”
これまた謎物件。一体、いつ、どうして買ったのか?もよく分からないブツです。独逸Phosgenのファーストアルバムです。DiscogsでもWikiでも殆ど情報が無いです。ただ一分かったのは、Holger G. のソロノイズユニットだと言うこととPhosgenとしてはこの作品とセカンド&ラスト・アルバムを1枚出しているだけだと言うことぐらいです(もし、知っている方は教えて下さい)❗️そう言う状態なので、背景とかは良く分かりませんが、使用楽器については記載がありました。彼は、Roland MC-303, Alesis Quadraverb I, Danelectro Feb Tone Distortion, DBX 266 XL Compressor / Gate, Roland DAC 15 XD, E-Bass, Tapes, Metal Junksと言う所です。内容は典型的なパワー・エレクトロニクスです。低音を重視した持続音に、ナチ(?)の演説テープ、歪み切ったVo, 更には時には重いキックが入りますが、基本的にはノンビートです。この手のパワ・エレのテンプレートって多分、Whitehouseとかではなくて、Genocide OrganやCon-Dom辺りからの影響が強いとは思いますが、その後進がヘロヘロのパワ・エレだとちょっと寂しいですね。確かにGOとかって、衝撃的で扇情的なライブを半ば匿名的にやっているので、やはり宅録パワ・エレーーしかも1人でやってるーーは、ちょっと寂しいです。せめて、ジャケとかはそれなりの装丁にした方が良いでしょう。また謎の宅録パワ・エレに興味のある方は聴いてみても良いかもしません(個々の曲の完成度は高いです)。 https://youtu.be/wcDMr2Dzthc #Phosgen #WhenInhocenceDies… #WolfRecords #PowerElectronics #HomeRecording #Typical #HolgerG.
Noise / Power Electronics Wolf Records 不明Dr K2
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Mauthausen Orchestra “Five Years of Slaughters”
これは、伊のPierpaolo ZoppoことMauthausen Orchestra (以下MOと表記)の、1982年〜1985年に録音されていたカセット音源を寄せ集めたセルフ・コンピレーション・アルバムで、The Gerogerigegegeの山之内純太郎氏のレーベルからリリースされたものです。MOについては、前回書いてありますので、そちらを参考にしてください。しかしながら、曲タイトルの付け方が、兎に角、悪趣味過ぎますね。”NecroFellatio”とか”Host Sodomy”とか”Anal Perversions”とか”Murderfuck”とか、読んでるだけで、こっちが赤面しそうですわ。また、カセット音源から、直接、マスタリング無しで元テープを作ったからなのか、音がぺナペナなんですよ。私が初めてMOを聴いたのは、1982,3年頃に出されたコンピ・カセット作品なんですが、この時は、カセットの音圧レベルが尋常じゃない程、ハードコアなシンセ音だったのです。しかしながら、本作品ではその分厚いシンセ音が聴かれず、とても残念です。また、多くの曲を入れようとしたのか、各曲が短く編集されており、絶頂感に達する間もなく、次の曲に移る為、その点でも惜しいです。とまあ文句ばかり言っていても、それぞれの事情はあったと思いますので、仕方ないですが、まあ、単純だけど強烈な電子音はある程度堪能できます。MOのシンセ音の選び方/抽出仕方は卓越しているのがわかります。それと時に混ざってくる、キ○ガイみたいなヴォイスが堪らんですね。彼が今生きていたら、どんなノイズを作り出していたのだろうか?と思うと、何だか、このアルバムの重要性が身にしみます。本作品でも良いので、彼の死を供養すると思って、聴いてみて下さい。 まあ、万人にはお勧めしませんが、、、。 https://youtu.be/YxjpISCjAc4 #MauthausenOrchestra #FiveYearsOfSlaughters #Vis-A-VisAudioArts #PierpaoloZoppo i#PowerElectronics #Noise #SelfCompilation #Sexual #DeadBodyArt
Noise / Power Electronics Vis-A-Vis Audio Arts 不明。Dr K2
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Prurient / Nico Vascellari “Jesus”
米国パワーエレクトロニクスの牙城Hospital Productionsを運営するDominick FernowことPrurientとイタリアのサウンド/インスタレーション・アーティストNico Vascellariのコラボ?変則仕様の2枚組(と言ってもD面にはシルクスクリーンが施してありますのて、3面しか聴くことはできません)となった訳です。元々はこの作品はHospital Productionsから2本組みカセットでリリースされていたものをNicoが共同運営しているイタリアのVONからこのような形で再発されています。多分この短い期間にリイシューしたのは、余程、この作品が気に入っていたからかもと思います。少しばかり、PrurientことDominick FernowとNico Vascellariについてバイオグラフィーを書きます。Dominick Fernowは米国ウィスコンシンのローマ・カトリックの家に生まれましたが、中学生時代にデスメタルとテープトレーディングに目覚めます。そんな訳で、色んな所を放浪し、NYCで、実験音楽や詩人或いはマルチメディア・アーティストとして活動を開始します。そんな彼はPrurientとして有名になりますが、そのステージネーム以外にもVatican ShadowやRainforest Spiritual Enslavementなどの名前でも活動しています。そんな彼の最初のリリースは1998年で、同年に自身のレーベルHospital Productionsの運営も始めます。Prurient は最初はマイクとアンプだけを使っていましたが、ドラム、シンセ、更にはラップトップまで使うようになります。一方のNico Vascellariはマルチアーティストで、パフォーマンス、彫刻、ヴィデオ、音響、コラージュなどに渡り2007年にはVeneziaビエンナーレで採用されたり、イタリア芸術賞を受賞したりしています。彼の作品では音響彫刻によるインスタレーションと音のパフォーマンスを組み合わせたりしており、観客と場そして行為の関係性を探求しているとのことです。 それで本作品なのですが、変則2LPsになっています。1枚目のLP(A面及びB面一曲目)には”Jesus”と名付けられた曲には高周波のハウリング音とマイクロフォンによるひび割れたヴォイスから成る気合い一発なライブ録音による曲が3曲収められています。これは多分Prurient の曲でしょうか。そして、B面2曲目はループ音を中心した不明瞭な曲にリバーブの効いたヴォイスが被る曲で、こちらはNicoの曲だと思います。C面は”End of Jesus”と言う長尺な曲で、Prurientと思われるハウリング・ノイズに不定形の電子音が組み合わされていると言う名演で、全然飽きません。これは恐らくPrurientの音源をNicoが編集したコラボ音源と思われます。D面にはシルクスクリーンで肖像画が印刷されているので、聴くことはできません。しかしながら、Prurientの気合いの入った曲は流石としか言えないですね。このアルバムはそこら辺も堪能できますし、NicoがどうやってPrurientの音源を「料理」したのかも分かるので、お勧めです。 https://youtu.be/haI8bHP8AaY #Prurient #NicoVascellari #Jesus #VON #HospitalProductions #Noise #PowerElectronics #SoundInstaration #DominickFernow
Noise / Power Electronics VON (Hospital Productions) 3927円Dr K2
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Minamata “Niigata/Kyushiu”
出ました!仏の至宝ノイズユニットMinamata (水俣)”のオフィシャル・ブートレッグです。Minamataとは、あの悪名高き水俣病から名前を取った仏のノイズユニットで、メンバーはTiburce, Xavier Niel (1990年まで)及びMarie Cardenne (1985-1986年)です。このようなグループについてはちゃんとした情報源がないのですが、取り敢えず分かる範囲でバイオグラフィーを書いてみます。先述のように、1984年に上記3名で活動を始め、ファーストカセット”Mit Lautem Geschrei”をNew Wave Recordsよりリリースします。なお、Xavierは後にNomenklaturのリーダーとしてを活動をやり始めています。まあこの時期ですから、ダークで苦痛を伴う雰囲気、憎悪に満ちたアグレッシブなヴォイスから成る音楽性で、インダストリアル或いはパワーエレクトロニクスの先駆者的存在になっています。彼等は自分達のものは自分達でと言う訳で、自身のレーベルLes Nouvelles Propagandesを成立し、名作との評価も高い3本目のカセット作品”Niigata 1964-1965”を1986年に同レーベルから出します。音は最盛期のSPKを思わせるとの高評価も得られています。その後、2017年まではオフィシャルなリリースは確認できますが、それまでの殆どの作品を自身のレーベルからリリースしています。2009年にはTiburceのソロになっていますが、CD/スタジオDVD/ライブ音源から成る”Cyclator”をリリースします。彼の声明はシンプルで、「リスナーの耳をぶっ壊して、それ以上聞くものが無いようなしてやる❗️」と言った挑戦的なものです。このような声明を持って2009年に復活する訳ですが、それには露のレーベルMonochrome Visionレーベルの後押しがあったようで、同レーベルから、露における政治的・経済的についての作品”Politkovskaïa”を2010年にリリースします。これに関するショーはパリ(Espace B)のなどの様々な場所で演奏されています。2014年には仏RotoreliefよりファーストカセットがLPで再発され、CD作品”Fukushima”が2017年に仏のForce Majeureからリリースせれており、これが最新作になっています。 それで、本作品についてですが、見かけはLPか?と思わせる簡素な装丁ですが、中身は7㌅EPとなっており、「やられた!」と思いました。しかしながら、特にアセテート盤ではなかったように思います。内容は1986年のカセット作品に関係するよううで、歪みまくった籠った腐食電子音と叫び声のようなディレイを効かせたアジテーション・ヴォイスから成ります。ある意味、正統なパワー・エレクトロニクスの継承者とも言えますね。難を言えば、ジャケがでかいので、アートワークももうちょっと豪華にして欲しかったです。まあ、万人には推薦しませんが、マニアの方は是非とも入力しておいた方が良いかと思います。因みに、この盤、カタログ番号がNEdSになっていますが、あのお店の関係なんでしょうか? “Niigata” https://youtu.be/MfT2fG-9AYo #Minamata #Niigata #Kyushiu #7inchEP #LesNouvellesPropagandes #LPサイズ #NEdS #Tiburce #XavierNiel #MarieCardenne #PowerElectronics #Noise #France
Noise / Power Electronics Les Nouvelles Propagandes. 不明Dr K2
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Murder Corporation “Insane Pleasures”
もう伊の90年代地下音楽は狂ってますね。今回、紹介するのはMurder Cooperation (殺人会社の意味てすね)。その正体は言うとイタリア人Moreno Daldossoのソロノイズ・ユニットです。彼がMurder Cooperationを名乗って、音楽活動を始めたのは1992年で、初のアルバムは自身のレーベルMurder Releaseからのカセット作品”Butcher Meat”です。もう付ける作品名から曲名から殺人、性行為、死体、暴力などのネガティブ・ターム満載で、今なら、コンプライアンス的にダメなものばかりです。それを皮切りに、彼はMurder Cooperationの作品をバンバン出していきます。中にはカセット8本組みと言うとんでもないブツもあります。それで、1997年に初のヴァイナルLP”Terminal Procrdure”がリリースします。そしてセカンドLPアルバムが、この”Insane Pleasures”になり、しかも200部限定でピクチャー盤の仕様です。しかも、頭をぶち抜かれた女性の死体がそのままピクチャーになっています。ここまでやると逆に立派にも思えますね。悪趣味ですなぁ!音の方、沢山のテープやノイズ、短波ラジオに激しく歪んだヴォイスから成る極悪ノイズです。初期のWhitehouseなんかを直ぐ想像出来ます。ただし音は分厚いハーシュ・ノイズ・ウォールからなります。彼が何を歌っている(叫んでいる)かは不明ですが、ヴォーカルにも気迫に迫るオブセッションがあります。そんな彼は元々、ヘビメタ、パンク、ハードコアを主に聴いていたらしいのですが、その内らダーク・ゴスやEBM (electronic body music)も聴くようになり、最終的にインダストリアルも聴くようになったとのこと。その最初に聴いたインダストリアルはT.G.の”Discipline”だったとのこと。それで最も影響を受けたのは、Merzbowと特にBoyd Riceであったらしいです(何か違うようにも思えますが)。勿論、WhitehouseのWilliam BennetやSutcliffe JügendのKevin Tomkins にも影響を受けたみたいですが、、、寧ろ、ここら辺の影響が大きいと思うんですけどね。彼の使っている機材はAki s01のサンプラーとトーン・ジェネレーター(VCO)みたいです。なので、一瞬針が飛んだか⁉︎と焦るような部分もあります。また、サンプラーの使用によってショート・ループみたいな音も聞かれます。 兎に角、音もヴォーカルも歪みまくっており、音の密度も高いとはので、ハーシュ・ノイズウォールに近い後作りになっています。ただただ単にこれらのピクチャーディスクほ盤面が殺された女性の死体だったりする悪趣味なところを除けば、音楽的には、興味深いとも言えるんですけどね。まあ、そこは目を瞑って、音だけでも良かったと思いますが、、、どうです、こんなアルバム一家に一枚あると良いとは思いますよ。悪趣味なので、皆さん全員にお勧めはできませんが、偶には、こんなノイズも良いですよね?(まあ、早朝から聴くもんでもなかいなあ!と痛感しております。) YouTubeには無かったので、彼のカセット作品を。 https://youtu.be/_2rfC79XGRs #MurderCooporation #InsanePleasurrs #MurderRelease #PowerElectronics #PictureDisc #DeadBody #MorenoDaldosso #SoloNoiseUnit
Noise / Power Electronics Murder Release 不明Dr K2