Brume & Telepherique “Dans Le Silence / Schrei Nach Stille”

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私の大好きなノイズ・ユニット2組による郵便利用コラボ作品180gLP2枚組みの登場です❗️Telepheriqueについては前回バイオグラフィーを書きましたので、参考にして下さい。それでBrumeなんですが、これは基本的に仏のChristian Renouのノイズ・ユニットで、時々、他の人の参加がありますが、Christianを中心にして、結構前(1985年頃)から活動しています。日本での人気は然程無いのですが、リリース量も多く、また各リリースの音楽的完成度も高いので、欧州では人気があります。そうですねえ、初期にはインダストリアルな風情もありましたが、元祖音響系ノイズ・アーティスト/作曲家でもあり、段々と渋い音響ノイズ作品にシフトしていきます。私がBrumeを聴いたのは、P16.D4のリーダーであったRLWのコンピレーションCD5枚組み”Tulpas”であり、彼の曲は大音量にも関わらず、かなり繊細で混み合ったカバー曲(!)をやっていて、それで、このユニットは凄い!と直感したものです。その後、私も彼ともコラボをすることになりましたが、それはそれとして。彼はミュージック・コンクレート、フィールド録音、コラージュと言った方法を駆使して、主に録音物(要するに宅録ですね)で活動してきましたが、最近(2022年初頭)、FBで彼は「Brumeは終わった。音楽活動を辞める」と宣言しています。才能はあるのに、何か不遇の音楽家だと思いましたし、残念な気分になりました。それで、今回、聴き直してみようと思って、本作品を取り上げました。しかしながら、この組合せは実は今回が初めてではなく、この前にも2作品リリースされています。なので、お互い、よく知った者同士のコラボであったと思います。先ずLP1枚目には、Telepheriqueの音源を元にしてBrumeが加工、変調、組み替えした長尺な曲”Dans Le Silence”としてを片面1曲づつ収めており、LP2枚目にはBrumeの音源を元に、Telepherique側が加工、変調、組み替えした曲が5曲収められています。先ず、Brumeの曲ですが、音の強弱や空間性を意識した音楽で、フィールド録音された音などが上手く組み合わさって、極上のミュージック・コンクレート作品に仕上がっています。ここら辺の音の扱い方はAubeにも通じるところがありますね。一方、Telepheriqueの曲は、核になる反復音を使い、そこに音を即物的に配置した音楽になっており、一種のクラウトロック的な面を垣間見ることが出来ますね。多分、KlausらはConrad Schnitzlerなんかが好きだったのでは?と推測します。こうやって聴き返してみると、買った時には気付かなかった音楽的側面や各グループのルーツなどを発見できて、面白いものだなと思った次第です。因みに本作品をリリースしたDuebelは、あのAnt-Zenの子会社みたいで、主に電子ノイズ系の作品を1999年までリリースしています。装丁も丁寧ですので、皆さんも見つけたら、是非❗️

YouTubeには無かったので、反則技ですが、それぞれがDe Fabriekとコラボした曲を貼っておきます。

1. Brume & De Fabriek “Untitled”
https://youtu.be/Sj8bVX1M7Js

2. Telepherique & De Fabriek “Untitled 3”
https://youtu.be/QqEsZTAsh4E

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