Alexander von Bosig “Hiroshima”

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Alexander von Borsig (「アレクサンダー・フォン・ボルジヒ」と発音)のソロ・マキシ・シングルです。Borsigと言えば、あのEinstürzende Neubautenの現メンバーであり、その頃、まだ10代なのに、皆に天才と言わしめた人物でもあります。今回は、長い間、NeubautenのメンバーでもあったF.M.Einheitとの共作になっています。それで、彼のバイオグラフィーを少し。1980年初頭では少しばかりのカセット作品や本作品のようやマキシ・シングルをリリースしていました。その内、Alexander Hacke名義で、Neubautenのメンバーでなります。当初はギターを弾いていたらしいのですが、今ではベースを担当しています。また、1980年に彼がNeubautenに加入した時はまだ15歳でした。彼はそれ以外にもSprung aus den WolkenやMons Murなどのバンドや、彼女でもあったChristine FことChristiane Vera FelscherinowとのパンドSentimental Jugendなども同時並行でやっています。Bosigと言う名前を変えたのは、Borig家が独逸では由緒ある貴族の苗字だったからだとか。それで、ソロ活動もやっており、Hacke (Borsigのことね)は1992年に初のソロアルバム”Filmarbeiten”をリリース、そして、1990年代には、彼はカントリー調のカバーバンドJever Mountain Boysのフロントマンになります。2003年には、Hackeは長年のパートナーであるDanielle de Picciottoと共に、Berlinの70年代風クラブBig Edenで月一”BadaBing”と言うイベントを手掛け、Berlinに根ざした”Future-Elecroclash”とも言うべき音楽を広めていきます。その後2人は、H.P. Lovecraft原作の「狂気の山脈」の音楽と視覚を担当することになりました。英国のトリオThe Tiger Lilliesを抜擢、これが上手くいき、欧州中で喝采を浴びます。まあそんな感じで、結構上手くやっていきますが、この辺で終わりにしましょう。
それで本作品ですが、Alexander von BorsigがVo, Electronics, Saiteninstr.を盟友F.M. EinheitがPercとElectronicsを担当して作製されています。A-1 “Hiroshima”は不気味なノイズから始まるワルツなんですが、歌詞の内容までは解りかねるので、何とも言えませんが、何もかもの音楽がぐちゃぐちゃにミキサーに掛けられたかのような「なんとも言えない」音楽をやってます。B-1の「「日本、日本」も、Phewさんの独逸録音のような一風変わったポップミュージック(?)をやっています。後の曲はノイズともポップミュージックともつかないようなオルタネイティブな音楽をやっています。多分に何らかのジャンル分けに対抗するのを避けたかのような音楽です。この時代じゃないと生まれなかった音楽だと言えますね。皆さんも見つけたら、買って聴いてみて下さい!「Nippon ChaCha Cha」よりもこちらの「日本日本」の方が良いのでは?と呟いてます。

“Hiroshima”
https://youtu.be/9LXDeywsgx0

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