Yes “Close To The Edge”

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Yes!プログレを語る際に外してはいけないバンドの一つですね。今回は、そんな大御所のYesの5枚目のアルバム”Close To The Edge (邦題は「危機」)”をチョイスしました。またいつもですですけど、私より詳しい方も沢山いらっしゃるとは思いますが、彼らのバイオグラフィーを少し。元々は、1968年にJon Anderson (Vo)がWorriorsと言うバンドを脱退し、短期間だけ、Jon Anderson and The Gunと言うバンドで活動していましたが、その後にMabel Greer's Toyshopと言うバンドを結成したばかりのChris Squire (B)とClive Bayley (G)と合流、また Bob Hagger (Dr)とPeter Banks (G)も合流します。その際(1968年6月)に、音楽雑誌メロディ・メイカーのメン募に応募してきたBill Brufordがドラムとして採用され、Bobと入れ替わります。また、Peterも脱退しますが、ChrisがPeterを呼び戻し、クラシックの教育を受けたオルガン・ピアノ奏者としてTony Kayeが加わり、代わりにCliveが脱退します。この時のメンバーはJon (Vo), Chris (B), Peter (G), Bill (Dr), Tony (Kbd)となっています。この新バンドは1968年6月10日から7月9日までShaftedbury AvenueのThe Lucky Horseshoe cafeの地下室でリハをしています。この直前に、5人編成による初ライブが、1968年6月7日にLondon近郊の近いレイチェル・マクミリアンズ・カレッジで行われ、それに関してPeter の案でバンド名を”Yes”と改名したとか。それで、1968年9月のライブの時、主催者だったRoy FlynnがYesを気に入って、マネージャーになっていますか、その月に、Billはリーズ大学でパフォーマンス・アートを学びたい為に一旦抜けます。その代わりに、初めはTony O’Rellyが務めますが、他のメンバーといざこざがあり、結局、後のKing CrimsonのドラマーになるIan Wallaceに落ちつきます。結局、Billは大学に落ちてしまい、JonとChrisは戻ってきて良いよと言ってサポートメンバーとして再び在籍することになります。そんなこんなことをしていた時に、米国Atlantic Recordsと契約を結び、ファースト・アルバム”Yes”を1969年にリリース。音楽ライターには好評でした。翌年1970年にはセカンド・アルバム”Time and a Word (邦題「時間と言葉」)”をリリースします。因みにこの頃のYesはプログレではなく、BeatlesやThe WhoのようなArt Rock或いはサイケらしいです(私は未聴)。1970年4月18日のコンサートを最後にPeter Banksは解雇され、TomorrowのギタリストSteve Howeが加入します。このメンバーでサードアルバム”The Yes Album”を1971年2月にリリース。その前に、彼らはDevonの農場にてリハをやっていました。また、エンジニアのEddy Offordがこの作品以降、重要なポジションになります。ツアーをするのですが、SteveとTonyのイザコザが起きて、1971年7月31日のコンサートを最後にTonyが解雇され、新Kbdとして、フォークロックがループStrawbsに在籍していたRick Wakemanが加入します。このメンバーで、1971年11月26日に、4枚目のアルバム”Fragile(邦題「こわれもの」)”が、翌年1972年2月にはPaul Simonの”America”のカバーを録音しています。更に1972年9月には本作品”Close To The Edge (邦題「危機」)”をリリース。特にタイトル曲は片面全部を使ったクラシックやサイケやポップスやジャズの混合したような長尺の曲になっています。その後、またツアーに出ますが、3回目のツアー時、米国では”The Yes Album”と”Fragile”がゴールドディスクを獲得しています。”Close To The Edge”リリース後、BillがKing Crimsonに加入する為に脱退、代わりに、Plastic Ono BandにいたAlan Whiteが加入します。とまあ、色々ありますが、ここら辺で一旦バイオグラフィーはやめておきます。
それで、本作品”Close To The Edge”について書きたいと思います。この時のメンバーはChris Squire (B, Vo), Jon Anderson (Vo), Bill Bruford (Dr), Steve Howe (G, Vo), Rick Wakeman (Kbd)です。完全なコンセプト・アルバムで、1枚のLPに全3曲です。ロック・アルバムと言うよりも何かの物語を聴いているみたいです。まあ、メンバーの皆さん、上手いのでしょうが、私にはそれ程大事なことではないです。音色の豊かさ故に、このようなコテコテのプログレも聴くことができるようになりました。元々、プログレが好きではなかったのですが、最近ですよ、聴くことができるようになったのは。と言う訳で、プログレ嫌いな方も一度は聴いてみてください。きっと何かを発見することができますから。

★Side A “Close To The Edge” (18:50)
A1a “I. The Solid Time Of Change”
A1b “II. Total Mass Retain”
A1c “III. I Get Up I Get Down”
A1d “IV. Seasons Of Man”
★Side B1 “And You And I” (10:09)
B1a “I. Cord Of Life”
B1b “II. Eclipse”
B1c “III. The Preacher The Teacher”
B1d “IV. The Apocalypse”
★B2 “Siberian Khatru” (8:57)

B2 “Siberian Khatru” (8:57)
https://youtu.be/2mTPwM4nFw0?si=LTmELe_kPc-RnyuX

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_ktk8PtkXO8GdshsmXb6w0fhaCMMTsyFio&si=J_fFjoflM_9SvL95

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