Aviador Dro “Selector De Frecuencias”

0

Aviador Dro (アヴィアドール・ドロ)、知ってる人は、相当なEsplendor Geométrico通の方ですね。そうなんです!EGのメンバーが在籍していたスペインのニューウェーブ・バンドが、このAviador Droなんです!
 それでは、簡単に、Aviador Droのバイオグラフィーを書いておきます。1976年に、Servando Carballarを中心とした高校の同級生達のグループが、フランコ独裁政権が崩壊したスペインのマドリードで、MantuanoのAteneo Libertario(リバタリアン・アテナエウム; 曽てのファランヘ党の本部)を占拠して、雑誌 "Expresión (エクスプラシオン)等のダダイズムに触発されたファンジンを執筆・出版し始めており、彼等自身、科学、テクノロジー、未来主義、映画、ボードゲーム、そして、Cabaret Voltaire, Throbbing Gristle, Devo, Kraftwerk, Sex Pistols等のバンドの音楽が好みであったと言うことです。彼等は、自分たちの考えを伝えるためのより良い手段としてバンドで活動することが良いとなり、Servando CarballarとAndrés Garcíaは、パンクバンドAlex y Los Drugos(アレックス・イ・ロス・ドルゴス)を結成し、占拠していたAteneo Libertarioでリハや活動していました。その内、ServandoがThe Human Leagueや Ultravox, Kraftwerk, Cabaret Voltaire, The Human League, The Residents, Throbbing Gristle, Tubeway Army, Devoを聴くようになり、その影響で、電子オルガンを購入し、Arturo Lanz (Vo)とHoloplástico (ホロプラスティコ)を結成します。それで、雑誌にクラウトロック好きのメンバー募集を出した所、Juan Carlos Sastre (G)とGabriel Riaza (B, Vo)が加入します。その後、Andrés Noarbe (Drum Machine), Manuel Guío (Vo, Kbd, Vocoder), Alberto Flórez (Vo, E-Perc)が参加して、1979 年に、El Aviador Dro y Sus Obreros Especializados(エル・アヴィアドール・ドロ・イ・スス・オブレロス・エスペシャリザドス)となります。1979年7月1日、ラジオ3でスペイン国立ラジオの最初の放送が始まったのと同時に、Xabier Moreno(シャビエル・モレノ)はチャパなどのインディー・レーベルからリリースされるスペインのグループの珍しいアルバムのサポートを始めており、Aviador Droのリハーサルを観た後、Xanierは、彼らをスペイン国営ラジオのスタジオでのレコーディングセッションに招待し、10月初旬に、”Rosemary”, “Obsesión” “La Chica De Plexiglás”, Nuclear Sí ”を含む6曲が録音されています。このデモ音源は、グループの最初のインタビューとともに、Xabier Moreno の番組で放送されたらしいです。そのサウンドはスペインのグループとしてはまったく異例で、オルガン、シンセサイザー、ドラムマシン、ギター、ベースなどの楽器をベースにしたエレ・ポップで、歌詞は物議を醸すような内容でした。彼等はスペインのシンセ ポップと言うかテクノ・ポップの先駆者でありました。1979 年後半には、インタビューで自分たちの音楽を説明するために、テクノ・ポップを使っていますが、これは阿木譲氏とどちらが早いのでしようか? 1980年6月、Aviador Droはマドリード州議会主催のマドリード州ロック・コンテストに参加し、第3位になり、それが縁で、Movieplayレーベルと契約を結び、Jesús Gómezがプロデュースした3枚のシングルを録音していますが、その時に、Arturoらがバンドのサウンドに異議を唱え、ArturoとGabriel Riaza及びJuan Carlos Sastreが脱退して、よりインダストリアルな音を志向したEsplendor Geométricoを結成しています。レーベルは、Aviador Droのファースト・シングル“La Chica De Plexiglas“ / “Láser”を、セカンド・シングル”La Visión” / “HAL 9000”をリリースします。そうして、Alejandro Sacristánと María Jesús Rodríguezが’aesthetic aggression(パフォーマンスのステージング) ‘でグループに参加し、Fox CycloideことAndrés GarcíaがVo、XことJosé Antonio Gómezがギターで参加します。Andrés Noarbeが学業を続ける為に脱退し、Derflex Tipo IarrことAlberto Flórez Estradaがドラムマシンで参加します。その後、1981年に彼らはレコード会社を通じて再びデモ音源を配布しましたが、再び拒否されています。その頃、Servando Carballarは、無名の顔ぶれを揃えたLos Iniciados (ロス・イニシアドス)と呼ばれる音楽と演劇のプロジェクトを立ち上げています。1981 年 3 月 9 日に、第 1 回テクノ・シンポジウムがマドリードの Marquee 会場で開催されましたが、その目的は、テクノ ポップとして知られるエレ・ポップを、ニュー ウェーブを理解する別の方法として正当化することを目的としていました。このフェスには、Aviador Dro に加えて、El Humano Mecano、Oviformia Sci、Los Iniciados、La Terapia Humanaも参加していますが、Aviador Droのパフォーマンス中、治安部隊が会場に突入し、奇妙な服装をしている或いは同性愛者に見えるという口実で逮捕し、連行しています。バンドは幾度もメンバー・チェンジを経てきましたが、オリジナル メンバーとして残っているのはリーダーの Biovac-N ことServando Carballarだけです。1980 年から 1985 年の間、彼等はアクティブに活動していました。
1981年夏に、バンドはMovieplayとの契約を解除し、新しいレーベルを探しましたが、興味を持ってくれるレーベルがなかった為、彼らは Doublewtronics Studios で LP を録音する為の資金を自費で調達することを決定し、その費用を全員で月々の分割払いで支払っています。そんなこともあって、1982年1月にスペイン初の独立系音楽会社DRO (Discos Radiactivos Organizados)を設立するきっかけとなり、その最初の作品がシングル”Nuclear Sí (「核, イエス」の意)でした。初回印刷部数は 1500 部で、表紙はコピーされ、さまざまな色の組み合わせで手彩色され、同年その後、黄色の厚紙にコピーした表紙が付いた第2版500部が発行され、第3版では表紙が印象的なオレンジ色で印刷されています。結局、最初のシングル”Aviadro Dro”が5,000枚以上売れたことで、彼らは自分たちのアルバムを自主制作するだけでなく、Alphaville、Nacha Pop、Siniestro Total、Parálisis Permanente、Glutamato Ye-Yéなど、彼らと似た状況にある他のグループの作品もリリースすることも決意し、このことで、スペインのインディー・レーベルが出現し始めたそうです。Aviador Droの最初のラインナップ は、Servando Carballar (Kbd), Arturo Lanz (Vo), Gabriel Riaza (B), Juan Carlos Sastre (G)で、先述のように、この内3人が後にEGとなります。そして、それから40年間の活動の間に18人ものメンバーが関わってきており、2012 年以降のラインナップは、Biovac NことServando Carballar (Vo, Chorus, Organ, Synth, Programming), ArcoIrisことMarta Cervera (情報美学*, Kbd), ATATことIsmael Contreras (Kbd, G), CTA 102ことAlejandro Sacristán (情報美学, Chorus), Genocider/Genocyber F15ことMario Gil (Kbd)となっており、現在も活動中です(*この「情報美学」については、何を演奏しているかは不明)。ザックリととAviador Droのバイオグラフィーを書くとこんな感じです。
 それで、本作品は、4枚目のシングルで、メンバーのクレジットは、明示されていませんが、第2期のFox CicloideことAndrés García (Vo), Biovac NことServando Carballar (G)とXことJosé Antonio Gómez Sáenz (G), Placa TumblerことManuel Guío (情報美学), Derflex Tipo IARRことAlberto Flórez Estrada (情報美学), CTA 102ことAlejandro Sacristán (情報美学), Metalina 2ことMª Jesús Rodríguez (情報美学, 情報, Dera), CyberjetことMiguel Ángel Gómez Sáenz (ライブ・サウンド)か、或いは第2メンバーにArcoírisことMarta Cervera (情報美学, Kbd)加わった第3期メンバーかも知れません。それとは別に、本マキシ・シングルには、スペイン初の電子ドラム奏者でもあるJavier De Juan (Perc)もゲスト参加しています。A面は通常ヴァージョンで、B面はインスト・ヴァージョンとなっています。内容的に、ディスコティックなリズムマシンとシーケンスを中心にシンセ・ウェーブ風のシンセがキラキラと挿入され、スペイン語で歌われるA1ですが、結構、アレンジ自体は凝っていますし、曲構成も凝っています。B面は先述のようにA面のインスト・ヴァージョンですが、Voのメロディラインをシンセで謎っているだけで、特にアレンジを替えている訳でもないようです。全てが電子音なので、逆に曲の構造が良く分かりますね。ある意味、Y.M.O.的なアレンジのようにも感じましたが、どうでしょう? 日本でAviador Droの音源は入手困難なので、そう言う意味では、初期の彼等の音源が聴けただけでも嬉しいです!! 1980年代前半のシンセ・ウェーブ好きなリスナーさんにはお勧めしますよ!

A “Selector De Frecuencias” (6:10)
B “Selector De Frecuencias (Instrumental)” (6:10)

A “Selector De Frecuencias” (6:10)
https://youtu.be/DiAdXOBbHtE?si=I-ey61HYZQbHhsJQ

B “Selector De Frecuencias (Instrumental)” (6:10)
https://youtu.be/c2GHwvCm4ao?si=G4LTYkO6wlIQVHnA

#AviadorDro #SelectorDeFrecuencias #DRO #12inchMaxiSingle #4ThSingle #Spain #NewWave #TechnoPop #Synthesizers #Keyboards #DrumMachine has #FoxCicloide #AndrésGarcía #BiovacN #ServandoCarballar #X #JoséAntonioGómezSáenz #PlacaTumbler #ManuelGuío #DerflexTipoIARR #AlbertoFlórezEstrada #CTA102 #AlejandroSacristán #Metalina2 #MªJesúsRodríguez #Cyberjet #MiguelÁngelGómezSáenz #Arcoíris #MartaCervera #Guest #JavierDeJuan

Default