The Human League “Travelogue (幻の果てに)”

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英国シェフィールド出身のThe Human Leagueのセカンドアルバムです。メンバーはフィリップ・オーキー(Vo/Synth)、イアン・マーシュ(Synth)、マーティン・ウェア(Synth)、エイドリアン・ライト(映像)の4人ですが、本作は、このメンバーでの最後のフルアルバムとなります。この編成でのThe Human Leagueの特徴は、バックのシンセ音や曲の構築は極度に実験的であるにも関わらず、フィルのポップさ全開のヴォーカルが絶妙なバランスで配置され、融合しているところです。この様な危ういバランスが最も私が惹かれたところですが、やはり長続きはしなかったのが、悔やまれると言うか自明の理と言うか、まあ仕方ないです。本作には自主制作時代にシングルで出していた名曲”Being Boiled”が格段の素晴らしいアレンジで納められています。この他にも”Toyota City”と言うミニマル・アンビエントな曲や”Life Kills”と言った実験的な曲もあり、凄く刺激的ですので、電子音楽やシンセウェーブに興味のある方は一度、聴いてみて下さい。本作発表後、イアンとマーティンは脱退し、Heaven 17を作り、残されたフィルとエイドリアンは女性メンバーを集めて、バンドを継続させ、”Don’t You Want Me(愛の残り火)””の大ヒットを飛ばしますが、もうかつての緊張感は無くなりましたので、私も本作以降は追っかけてはいません。

A1 “The Black Hit Of Space” (4:05)
A2 “Only After Dark” (3:45)
A3 “Life Kills” (3:02)
A4 “Dreams Of Leaving” (5:46)
A5 “Toyota City” (3:40)
B1 “Crow And A Baby” (3:40)
B2 “The Touchables” (3:20)
B3 “Gordon's Gin” (2:56)
B4 “Being Boiled” (4:20)
B5 “WXJL Tonight” (4:38)

https://youtube.com/playlist?list=PLjIuADMrDKIb1RMsN-sI-PIOtks2uRDdb

“Being Boiled” (original version)
https://youtu.be/I_NStTkSRQw

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