Siluetes 61 “Ich Hasse Jeden Der Mich Nicht Magi”

0

またまた、NDWの中で奇妙に咲いた徒花Siluetes 61のセカンドアルバムにしてラストアルバムです。ジャケはまずまずにはなりましたが、肝心な音の方はと言うと、更に訳の分からないものになっています。前回、書きましたが、このSiluetes 61は、Tom Dokoupilのワンマン・バンドなんですが、もうやりたい放題ですね。今回、ZuckZackではなくて、Tausend Augen (1000 Augen)からのリリースで、多少なりとも、録音機材は良くなったように感じがします。だからこそ、余計に変なアレンジ(?)が目立ちます。最初、「これはライブ盤か?」と思わせる観客の歓声と拍手で始まり、中にピアニカの吐き語りでずっこけ、無国籍的と言うかこれ?どこの国の音楽?と言う感じで、打ち込みによる上海ジャズ風や、勢いのあるパンクロック風、何だか良く分からないフォーク/ブルース風、かと思えばポストパンク風の曲に脳天気で調子っぱずれのヴォーカルが乗ったり、ワザと針飛び音を入れて無理やり曲を終わらせたりしてますが、大きな目で見ると、全体でコラージュしているものとも捉えられることも可ですね。これこそが、Neue Deutsche Welleの醍醐味ですね。全てを茶化しまくると言うユーモアと技術は関係ないと言う行き当たりばったりな曲作り。1980年前後には、こんなバンドがウヨウヨいたのだと思います。ここら辺をもっと掘りたいですね。小柳カオルさん、よろしく頼みます。世の中にこんな変な音楽もあるんだと再認識させられました。皆さんも聴いてみてくださいね。

https://youtu.be/QPeXcEiBsjo

#Siluetes61 #IchHasseJedenDerMichNichtMagi #TausendAugen #NeueDeutscheWelle #TomDokoupil #Collage #ExperimentalPop

Default