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Virgin Prunes “….If I Die, I Die”
一度はステージを観たかったバンド、それはVirgin Prunes❗️本作品は彼らの待望のデビュー・アルバムです。良く知られていることだが、彼等はアイルランドのバンドで、あのロックの巨人U2と兄弟バンドなんですよ。ここで、そこら辺のことを書いておきましょう。1970年初期にダブリンに存在していたギャングLypton Villageは、Guggi (本名Derek Rowen), Friday (本名Fionan Hanvey)そしてBono (本名Paul Hewson)らによって作られていました。要するにVirgin PrunesはU2の幼馴染で結成されたようです。凶暴で矛盾だらけのライブ・パフォーマンスで有名なVirgin Prunesですが、それはVoのFridayによって1970年代半ばには既に作れられていました。オリジナル・メンバーはFriday (Vo), Guggi (2nd Vo), Dave-iD Busaras (3rd Vo), Dik Evans (G: U2のThe Edgeの兄弟), Strongman (B: Guggiの兄弟で、本名Trevor Rowen)そしてPod (Dr; 本名Anthony Murphy)でした。その後、Podが脱退し、代わりにHaa-Lacka Binttii (本名Daniel Figgis)がドラマーとして加入しますが、彼はドラムだけではなく、テープ・ループやキーボードも担当し、更には彼は英国のRough Tradeに、Virgin Prunesを売り込みます。そしてファースト・シングル”Twenty Tens”をリリースしてもらいます。Binttiiとの録音で2作品分を作りますが、他のメンバーと音楽性の面で衝突し、”Red Nettle”をNMEのコンピC81に、”The Secret”をCherry RedのコンピPerspectives and Distortionに入れてもらってます。しかしながら、Binttiiは脱退してしまいます。その代わりにMary D'Nellon (本名David Kelly)がドラムで入り、”A New Form of Beauty”プロジェクトの作業は既に始まっていましたが、Maryの名はクレジットからは抜けています。その"A New Form of Beauty"プロジェクトと言うのは、4つのチャプターから成り、それぞれを1981年には7㌅シングル、10㌅シングル、12㌅EP、そして1982年にはカセットで出していく計画のことで、彼等は見事にやり遂げました。 そして、1982年11月に彼等は、WireのColin Newmanのプロデュースで、待望のファースト・スタジオ・アルバム”…If I Die, I Die”とそのペア作品でもあるダブル10㌅EP “Hérésie”をリリースします。これが本作品になります。しかし、1984年には、音楽業界にいても不幸だと言う理由ではGuggiとDik Evansが辞めます。それで苦肉の策として、ドラムのD'Nellonを無理にギターに転向させ、Podを再度ドラマーとして迎え入れます。しかし、彼等は未発表だったアルバム”Sind Find Devils”をリリース。1985年には、初期のビデオ作品”Sins Find Devils—Live Retrospective 1981-1983(これは先述のアルバムとは無関係です)”をリリースし、更に同年5月にはレア音源を集めたアルバム”Over The Rainbow”をリリースします。1986年7月には4人でツアーをやり、セカンド・スタジオ・アルバム”The Moon Looked Down and Laughed” をリリースしますが、その年の終わり頃に、肝心のFridayが脱退します。このことは、1987年に出した彼等のライブ・アルバム”The Hidden Lie”で少し触れられています。ここら辺からバンドは解散状態になります。しかし、メンバーの各人はそれぞれの分野で活動を続けて今日に至ります。ザッと書くとこんな感じですね。
それで本作品ですが、メンバーはGavin Friday, Guggi, David-iD Busarus, Dik, Strongman, Mary D’Nellonの6人です。反復するコード進行やリフに、3人のヴォーカルが時にソロで、時にユニゾンで、また掛け合いなどで入ってきます。今、聴くと、単純な曲のはずなのに、割とゴチャゴチャした音作りに聴こえます。アレンジが上手いのでしょうか?それとも、Colin Newmanのプロデュースでしょうか?なお、Binttiiがいませんが、効果的なキーボード(シンセ)や鉄琴などのパーカッションが使われています。ドラムの音やギターの音は「ザッツ80年代」と言う感じでニンマリしますねぇ。全体の印象は「耽美派」(勿論、ニュー・ロマとも違いますが)に近いかな?薄ーくゴスが入ってる感じです。今からでも遅くはないです。彼等のデビューアルバムを聴いてみてください。
https://youtu.be/KwHtJgh8Hls
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