Kouhei & Merzbow “INTO111115&111521849 (Forseeing Reaction Part 4 Tendo Yoshda) / Mode For Value And Intention”

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KouheiことKouhei Matsunaga氏と秋田昌美氏のMerzbowのスプリット盤です。Merzbowについては以前にも書きましたので、そちらを参考にしてください。それでKouhei氏ですが、大阪生まれの日本人で、元々、建築を学んでいて、ハードコア・テクノやラップ・ミュージックを聴いていましたが、より実験的な音楽を求めて、1992年からラップトップ、コンタクトマイク及びエレクトロニクスを用いて音楽活動するようになります。彼はConrad Schnitzler, Mika Vainio, AutecheのSean Boothらともコラボするようになります。また、NHK或いはNHK yx Koyxen名義でも活動しており、大阪とベルリンを行ったり来たりしています。また、Mille PlateauxやRaster-Notonと言った電子音楽の名門レーベルからも、作品をリリースしています。
それで、本作品ですが、2002年と言うとMerzbowも、主な楽器としてラップトップを使っていた頃でしようか? 先ず、Kouhei氏のトラックですが、初っ端はノスタルジックな音楽が微かに聞こえますが、そこから、恐らくはコンタクト・マイクで録音したのでしょうか?そんな音を使って、台風のように練り上げたデジタル・ハーシュ・ノイズが収められています。テクノのからの影響か、低音の威力が凄いです。また、中心音が無く、次々に音像が展開していきます。一方、Merzbowの方は、中心となるループ音に巻き付くアナログ風のフィードバック・ノイズが特徴的な長尺な曲で、段々と凶暴なノイズに仕上げっています。Merzbowはどんな時でも、その音風情が一貫しており、一聴してMerzbowの驚きだと分かりますね。と言う訳で、本作品は、さしずめ、東西デジタル・ノイズ対決と言ったところですね。

YouTubeに無かったので、別トラックを。
Kouhei
https://youtu.be/1Qg0rj4hJmo

Merzbow
https://youtu.be/wApTMEQa_m0

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