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Diamanda Galás “The Litanies Of Satan”
時代やジャンルを越えて支持されているDiamanda Galásのサード・ミニ・アルバムです。これが一番広くアピールした作品かな?バイオグラフィーは前回書きましたので,省略させて頂きます。ギリシャ系アメリカ人のヴォイス・パフォーマーとしてよく知られている彼女ですが、ここでも、勿論、本領発揮です。太刀打ちできるのは独逸のNina Hagenか日本の戸川純ですかね (笑)。でもヴォイスだけで使用している点で、Diamanda Galásが頭一つ、いや三つ位出ているのでは無いでしようか。A面”The Litanies Of Satan”は声にプラスしてテープとエレクトロニクスも使った多重録音で、B面”Wild Women With Steak-Knives”は叫び声のみで、渾身の一発録りからなります。ここまで来ると、最早「人の声」ではなく、高周波ノイズそのものですね。ここら辺が彼女の凄い所だと思います。また,彼女は現代音楽家のIannis XenakisとVinko Globokarとも当時、コラボしてますね。この作品がY Recordsから出たのは時代でしょうかねえ。才色兼備とは彼女の様なアーティストのことを言うんでしよう。そんな彼女の超絶ヴォイス作品を聴いてみて下さい。この作品がThe Pop GroupのY Recordsより出たと言うのも、当時のカルチャーの混ざり具合を象徴してると思います。
A “The Litanies Of Satan” (17:46)
B “Wild Women With Steak-Knives” (12:04)
https://youtu.be/Nc7LYmpgGMM?si=Bapct8SLDfVW9mMb
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