Tubeway Army “Replicas”

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英国の「地下鉄軍隊」ことTubeway Armyの日本盤としてはファーストに当たるアルバム(本作品の前に英国でリリースされたデビューアルバムがあるので、彼等にとってはセカンドに当たる)です。Tubeway Armyについては、その首謀者Gary Numanのところで,大体のバイオグラフィーは書きましたので、ちょっとだけ付け加えます。結成は1977年で、それまでLasersと名乗っていたバンドが改名して出来ました。Garyは従兄弟のドラマーと一緒にバンドを結成。ただ、パブ等でのライブではしばしばパンクスが暴れるので、ライブな控えていたみたいです。この時のメンバーはGary Numan (Vo, Kbd. G), Paul Gardier (B), Jess Lidyard (Dr)のトリオですが、実質、Garyのソロ・バンドと言う感じですね(確かにこの後はGary Numanのソロ名義になりますが、他の2人はバックバンドになっています)。この頃のGaryの作風はベースとシンセとヴォーカルがほぼユニゾンで進行する曲調で、Garyのヴォーカルもステンレス製の声質と言うか割と無機質な感じのヴォーカルスタイルで、非常に特徴的です。またB面の最後の2曲は,その時代のニューウェーブ(?)には珍しくインスト曲になっています。シンセはポッピングするよりもストリングスっぽい使い方が多く,またギターには過剰なフランジャーがかかっているようです。高校生の頃、初めてこのアルバムを聴いたのですが、その頃は、ノリの良いA-1 “Me! I disconnect From You”とかB-1”You Are In My Vision”が好きでした。しかしながら、今聴くとダウンテンポなA-5 “Down In The Park”(この曲はのちにMarylin MasonやFoo Fightersがカバーしている)やインストのB-4”When The Machines Rock”やB-5 “I Nearly Married A Human”が良いですね。また、嬉し恥ずかし、歌詞が、もろSF的と言うかJ. G. BallardやPhilip K. Dickっぽいと言うか、まあ、分かるでしょ? そんな感じで初々しいですね。しかしながら、本アルバムからのシングルカット"Are 'Friends' Electric?"がUKチャートインして,大ヒット作になっていました。とは言え、アルバムとしてはトータルな感じで纏めてされていますし、ポップネスもありますので、よい作品だとは思います。テクノ・ポップと言うよりは,エレ・ポップと言った方がしっくりきますね。そんなエレ・ポップなアルバムを、今一度聴き直してみてください。

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_m_dKyKQiiZMVQw_oVVfC716UK6I49CseY

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