De Fabriek “Made In Spain”

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流行やトレンドに流されない活動を続けているオランダのDe Fabriekがスペインを訪れた時に作製し、1986年にDiscos Espelendor Geometricoから出した作品のリイシュー盤になります。最初にバイオグラフィーを少しだけ。De Fabriekは, 1977年にオランダのZwolleで結成された不特定なバンドであり、その中心人物こそが、Richard van Dellenでありますが、1970年代後半にAndries D. Ekerと一緒に結成しています。現時点でのコアメンバーとしてはRichard van Dellen, Louise Nanuru van Dellen (Richardの奥さん), Peter van Vliet, Martijn Hohmann及びPeter Ehrmannからなります。De Fabriekは、フルクサスみたいに少しでも関われば、De Fabriekの一員となれるみたいなところがあります。彼等の音楽は強いて言うなら、実験的ミニマル・ミュージックとも言えますが、同時にリリース部数はミニマムで、その代わり、ハンドメイド品が多いと言われています。初期には,オモチャの楽器とか自作楽器を使ったミュージック・コンクレートだったようですが、段々とシンセやリズムマシンなども使うようになってきたとか。私が知り合ったのは1983年頃で、既に自作リズムマシンは使っていました。
それで本作品についてですが、ここで、De Fabriekに関わった人物として、Richard van Dellen, Andries. D. Eker, Klaas Mons, Louise van Dellen, Marcel Geerts, Peter Van Vliet, Petra van Gelderとインサートに記載されています。音はEsplendor Geometrico の影響もあるのか、ややリズムマシンが幅を利かせているのですが,マニアックなテープ音やノイズ音、電子音も散りばめられています。曲間が余りハッキリとしないので、長編映画を観ているようです。アルバム全体に何とも言い知れぬ味いが染み出しているのは、De Fabriekのサンプル技によるからかな?兎に角,未聴の方は一回は聴いてみてください。不思議な世界観です。

https://youtu.be/nLk_rBpOuzA

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