The Boomtown Rats “The Fine Art of Surfacing”

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このパンドのことは知らなくても、VoのBob Geldofかパンドエイドをやったこととか「哀愁のマンディー」と言う曲は知っているかもしれませんね。と言う訳で、パンク勃興期にアイルランドから出てきたバンドThe Boomtown Ratsの4枚目のアルバム”The Fine Art of Surfacing (邦題「哀愁のマンディ」)の紹介です。メンバーは全員アイルランド出身で、Bob Geldof (Vo), Garry Roberts (lead G), Johnnie Fingers (Kbd), Pete Briquette (B), Gerry Cott (rhythm G)及びSimon Crowe (Dr)の6人組で、 1975年にダブリンで結成、6枚のスタジオ・アルバムを出した後、1986年に解散。その後、2013年にKbdのJohnnieとGのGarry以外のメンツで再結成。初ライブの時はThe Nightlife Thugsと言うバンド名であったが、余りに酷いとのことで、Woody Guthrieの自伝”Bound for Glory 「ギターをとって弦をはれ」”に登場するギャングの名前から取られました。1977年にデビュー、1978年にシングル”Rat Trap”でアイルランド出身のバンドとしては初めて全英1位を獲得し、注目を浴びることになります。”Like Clockwork”などもヒット。そして、1979年に全英1位となったシングル”I Don't Like Mondays(哀愁のマンデイ)”は、1979年の1月29日にアメリカのSan Diegoの小学校で当時16歳の少女が起こしたライフル乱射事件を描いた曲で,曲名は彼女の犯行動機のひとつが「月曜日が嫌い」だったことによるとされています。その後、VoのGeldofはUltravoxのMidge Ureと共に、1984年、エチオピアで起こった飢餓を受け、チャリティープロジェクトBand Aidを立ち上げ、英国とアイルランドのロック/ポップ界のスター(David Bowie, Sting, Paul Weller, Glenn Gregory, Simon Le Bon, Boy George等)を大々的にフィーチャーしたGeldofの曲”Do They Know It's Christmas?”をリリース、大成功を収めました。このようなチャリティー運動は後のLive AidやUSA for Africa等に受け継がれていきました。逆に、Band AidでBobの名前を知った人の方が多いかも。しかしながら、肝心のThe Boomtown Ratsの方は人気が下降し、1986年に解散しています。2008年にメンバーの内、Garry RobertsとSimon CroweらがThe Ratsの曲を演奏したりしてましたが、2013年に、Bob, Garry, Pete及びCroweで正式に再結成を果たし、約27年ぶりに活動を再開いています。
それで,本作品ですが、パンクとかニューウェーブと言うよりも、割と普通のポップスとして聴くことも可能で、彼等のソングライティングの能力が高いと認識しました。また、バンドとしてもごちゃごちゃに成らずに、アンサンブルが適切で、良いポップバンドなんだなあと感心しました。その中でもヒットした”I Don't Like Mondays”はかなりポップス寄りで、アレンジも、ピアノや弦楽器をメインにしてメジャー寄りになっているように思えます。偶にはこう言うヒットチャート物を聴いても良いんじゃないかなぁ?

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PL8UfM7ycll7RA24p7sUZSiEbpPRbJDse-

“Like Clockwork”
https://youtu.be/BtDhMScCkcQ

#TheBoomtownRats #TheFineArtOfSurfacing #BobGeldof #BandAid #IDon’tLikeMonday #哀愁のマンディ

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