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- John Cale “Animal Justice”
John Cale “Animal Justice”
この作品は、元VelevetsのJohn Caleのソロ・マキシ・シングルなのですが、偶々、YouTubeで聴いて気に入ったので、入手してしまいました。John Caleのバイオグラフィーについては既に書いてあると思いますので、そちらをご参照下さい。少し補足しておくと、この時期、John Caleは英国に戻っており、またパンク・ムーブメントが勃興してきた時代と重なり、Sham 69等のパンクバンドのプロデュースをやったりしています。本作品のB面”Hedda Gabbler”に関しては、Caleは、1891年に公開された、リアリズムの父と呼ばれたノルウェー脚本家Henrik Ibsenの演劇”Hedda Gabler”に関連付けて作曲されたようです。また、ライブでは、A1 “Chicken Shit”の演奏の時、Caleは、ホッケーのキーパーのヘルメットを被って、死んだ鶏の頭をかち割ると言うパフォーマンスを行い、その為、ヴェジタリアンのDrsが脱退したと言う逸話も残っています。このEPで、マスタリングの音量が大きいのは、パンク・ロックの影響のようです。それで、本作品では、John Cale (Vo, G, Piano, Viola, Produce)の他に、Ritchie Fliegler (Lead-G), Bruce Brody (Moog Synth), Jimmy Bain (B), Kevin Currie (Drs)が参加して、バンド形態での演奏になっています。それでは、各曲をご紹介していきましょう。
★A1 “Chicken Shit” (3:25)では、”Chicken Shit!”の掛け声で、突っ走るリズム隊とGと濁声のCaleのVoと、それらに絡みつくリードG、全てがぶっ壊れていてカッコ良い。
★A2 “Memphis” (3:15)は、カバー曲で、ホーン風のシンセと突っかかるようなリズム隊もカッコ良く、Caleなりの野卑な解釈がイカしている。最後のGの絡みもグー!
★B “Hedda Gabbler” (7:53)では、ひゅうひゅうと言う風音の中、エレピの弾き語りが続きますが、サビではバンド一丸となって盛り立てています。間奏でのリードGもシンプルながらも艶があってカッコ良く、中盤からの盛り上げ方も様になっています。
実は、私はこのEPを何処かのサイトで聴いてカッコ良いなぁと思って購入しました。多分聴いたのはA1 “Chicken Shit”だったのと思いますが、この曲の「ある種の暴力性」に魅入られたんだと思います。それとダブルミーニング的なジャケ写もカッコ良かった!いざ、聴いて見ると、A1は確かにぶっ壊れているカッコ良さを感じることができますが、A2 “Memphis”のカバーの秀逸さやB面”Hedda Gabbler”での古典的な盛り上げ方なんかも何故か新鮮に感じました。と言うことは、これ1枚で、John Caleの魅力が端から端まで堪能出来る訳です。そんな1枚だと思うますので、是非とも皆さんも聴いてみて下さい!
Ihttps://youtu.be/z0KeJ4KBUNo?si=qND7CFW1N2thoPgW
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