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Nash The Slash “American Band-ages”
皆さん、覚えていますか?Nash The Slashを!本名James Jeffrey "Jeff" Plewmanで、ステージでは、包帯グルグル巻きで顔を隠し、更に、タキシードを着て、サングラスとシルクハットと言う出たちで、エレクトリック・ヴァイオリンを弾きまくるカナダ人アーティストです。以前にも紹介していますが、今回、中古で別アルバムを入手しましたので、ご紹介します。彼のバイオグラフィーは、以前にも書いていますので、ご参照下さい。
今回、ご紹介するのは、彼の6枚目のアルバム”American Band-ages”です。それまでは、彼は自身のレーベルCut Throat Recordsからアルバムを出していましたが、今回、米国進出も兼ねて、英国のレーベルHeavy Metal Americaからのリリースとなっており、また、以前に彼が在籍していたプログレ・バンドFMのメンバーのヘルプもあって、本作品は制作されています。今回は、Nash The Slash (Lead-Vo, E-Vln, E-Mandolin, Synth, Back-Vo, Harmonica, Effects)の他に、Michael Waite (B [A1-A3, B1-B3], G [B3], Synth [A1, B1, B3], Back-Vo [A1, A2, A5, B4], Vocoder [A2, A4]), Terry O'Brien (G [A3, A5, B4]), Cameron Hawkins (Synth, Back-Vo [A2, A5, B4]), Claude Desjardins (Linn Drums: Drum Machine), Martin Deller (Simmons Drums: Drum Machine [A2, A3, A5, B2, B4]), The Acht-Tones (Choir [A1], Gang Shouts [A2, B2], Owl Shouts [A4])が参加しています。ジャケ写の通り、かなり米国を意識したものとなっており、ほぼ全曲が米国バンドのカバー曲です。また、それまでの彼はGを使わないことでも有名だったのですが、今回は、Gもゲストで使っています。内容としては、両面共5曲ずつ収録されていますが、内3曲は数十秒のトラックになっています。それでは、各曲をご紹介していきます。
★A1 “(American Bandstand Theme) Bandstand Boogie” (0:39)は、正しく軽めのブギの断片で、B2のイントロみたいなアレンジです。
★A2 “American Band” (3:34)は、Grand Funk Railroadのカバー曲ですが、B1からいきなりのサビが始まります。原曲に結構忠実に聴こえます。間奏は、E-Violinでしょうか。とにかくカッコ良い!
★A3 “Born To Be Wild” (4:04)は、Steppen Wolfのカバー曲ですね。シンセのパルス音から始まり、時にシンセも導入されていますが、割と原曲に忠実にカバーしながらも、シンセ・ロックにアレンジされており、ゴージャスです。
★A4 “Who Do You Love? “ (4:08)は、The Wooliesのカバーでしょうか? 分かり辛いアレンジが施されています。ドラムマシンにシーケンス・ベース、シンセによるバックに、抑制的なVoで、Gらしき音は、Mandolin? シンセ?
★A5 “1984 (West Side Version)” (5:35)は、多分David Bowieのカバーと思われますが、いきなりシンセベースのパルス音から始まり、分厚いシンセやG、それにコーラスワークも冴えて、ゴージャスな仕上がりになっています。
★B1 “Bandstand Boogie Reprise” (0:26)も軽めのブギの断片です。
★B2 “Hey Joe” (3:34)は、ちょっと分かりにくいですが、The Jimi Hendrix Experienceのカバー曲ですね。直線的なシーケンスと強力なリズムに、Gのリフと力強いVoが乗る曲で、ソロパートはE-Violinも加わり、豪華になっています。
★B3 “Psychotic Reaction” (5:29)は、鼓動のような音から始まる、遅急の展開が激しい曲で、原曲はCount Five ですが、結構分かり辛いです。GやE-Violinなんかも弾きまくってます。また、ハードロック的Voは勿論、それ以外に左右のスピーカーから語りが聴こえてきます。最後は性急ないビートで終わります。
★B4 “1984 (Dance Version)” (6:35)も、David Bowieのカバーで、A5よりこちらの方が原曲に近いかな?四つ打ちキックに、シーケンスなんかで装飾し、サビのゴージャスなコーラスと共に、ディレイの掛かったVoが聴こえてきます。ソロはE-Violinかな?
★B5 “Run Through The Jungle” (0:35)は、B4に連続して、ドラムマシンとシーケンスから成る曲で、微音で曲名を繰り返すVoが入っており、非常に気付きにくいです。
以上が本作品の内容になりますが、王道のアメリカン・ロックを、時に忠実に、時に分かりにくくカバーしている内容になっており、多分、米国進出を掛けたNash The Slashの「ご挨拶」と言う所でしようか?しかしながら、彼のアレンジ力の素晴らしさを体験できる、良い作品になっていると思います。なので、ちょっと集めてみようかな?とも思いました。もし、気になる方は何とか海外通販とか中古で入手してみて下さい❗️
クレジット
A1 “(American Bandstand Theme) Bandstand Boogie” (0:39)
A2 “American Band” (3:34)
A3 “Born To Be Wild” (4:04)
A4 “Who Do You Love? “ (4:08)
A5 “1984 (West Side Version)” (5:35)
B1 “Bandstand Boogie Reprise” (0:26)
B2 “Hey Joe” (3:34)
B3 “Psychotic Reaction” (5:29)
B4 “1984 (Dance Version)” (6:35)
B5 “Run Through The Jungle” (0:35)
https://youtu.be/9FnyjZzu8OA?si=GX7CAAvrJl-XtZV4
カバーの原曲
A2 Grand Funk Railroad “AmericanBand” https://youtu.be/QxNXFNCTr2I?si=FNGHs8NeFaoxOPqF
A3 Steppen Wolf “Born To Be Wild” https://youtu.be/egMWlD3fLJ8?si=ED3UZOHEWokrW_S-
A4 The Woolies “Who Do You Love?“
https://youtu.be/SfgmaNPJXZo?si=3DXfkx6XSsKQsvSl
A5&B4 David Bowie “1984”
https://youtu.be/x2xfpMMQIJ8?si=o3SK1Fv917JEFhBR
B2 The Jimi Hendrix Experience “Hey Joe”
https://youtu.be/rXwMrBb2x1Q?si=7xqMHm6G0S1Bujn3
B3 Count Five “Psychotic Reaction” https://youtu.be/lrsGz6mQuN4?si=q2qntq4-26clpOas
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