The 39 Clocks “13 More Protest Songs” LP5 in “Next Dimension Transfer“ box set

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The 39 Clocksの5枚組みボックス最後の5枚目も、アウトテイクを集めたセルフ・コンピ・アルバム“13 More Protest Songs”となります。彼等の4枚目のアルバムで、1987年に、What's So Funny AboutとPsychotic Promotionからリリースされています。この翌年にThe 39 Clocksは解散しています。こんなバンドが、NDWと同じ時期に、独で活動していたのは、ちょっとビックリしましたね。私は全然知らなかったので。しかしながら、サイケとは言え、SuicideやContortions、はたまたModern LoversのようなUSからの影響を受けつつも、独自に進んできた彼等はやはり凄いとしか言いようがないですね。それでは、LP5を紹介しましょう。ここでの参加メンバーは、Jürgen Gleue (Vo, G, Harmonica), Christian Henjes (Vo, G, Organ, Harmonica)の他に、Mathias Schneeberger (B [J4]), Stefan Gross (B [I2, I5, J3]), Alice "Call Me Gene Crupa" Dee (Drs [J4])”), Mathias Schneeberger (Drs [I5, J3]), Rüdiger Schmidt (Drs [I2, I4, I5-J2, J6]), Matthias Arfmann (Piano [J1]), Claudius Wassermann (Zither [I5])も参加しており、Bはもう2人は弾いておらず、また、長年の相棒のPlus Automatic Drumsも使ってはいません。I面5曲/J面6曲が収録されています。では、各曲を紹介していきます。

LP5: 13 More Protest Songs
★I1 “Eternal Yesterdays”は、アコギの弾き語りで、途中、スライドGも出てきますが、まるでLou Reedのような雰囲気です。これはちょっと驚きました。
★I2 “What Never Happened”は、生Drsと躍動するBで、かなり今までと雰囲気の異なる曲ですね。勿論、ハーモニカも入っていますし、Gも掻き鳴らされています。これはこれでカッコ良いです!
★I3 “Eve Of Destruction”も、またアコギとハーモニカの弾き語りで、殆ど聞こえるか聞こえないようなVoはやはり、Lou Reed又はVelvets風です。
★I4 “You Can't Count The Bombs (It's Zero)”は、一転、強烈なジャムセッションのような曲で、生DrsとブルージーなBとファズGにハーモニカとVoと言うフルの編成でのロッケンローな演奏です。
★I5 “But You Know”は、フォーク・ロックな展開の曲で、柔らかい雰囲気が全体を覆っています。録音状態も良好で、アルペジオの爪先まで聴こえるようです。
★J1 “Mr. Diamond”は、モロVelvetsな曲ですね。歌い方とか声までそっくりです!ピアノがうっすら聴こえてきますが、雰囲気はVelvetsです。
★J2 “My Tears Will Drown The World”は、警報と軍靴の足音をバックに、激しくアコギが弾かれ、歌われています。歌詞は良く分かりませんが、反戦歌なのかな?
★J3 “Il Ne Porte Pas Ses Nylons Négligés”も、2台のGの絡みが緻密な、ややスローなロック・バラードなんですが、どうしてもVelvetsの陰を感じてしまいますね。
★J4 “Shake Gaddafi's Blues”は、6/8拍子で、やや弾んだ感じの曲で、今までに無いパタンなのですが、VoがどうしてもLou Reedっぽいんですよね。
★J5 “I'm Not Alone With You (Ce N'Est Pas Pervers)”は、いきなり疾走感のある曲か!と思わせながらも、アコギを入れてきたりで、ちょっとアレンジに凝った曲です。
★J6 “(They Don't Dance Much) The Violent Ones”は、ファズGとアコギの2刀流で進む曲で、時々入るオルガンが良いスパイスになっています。Drsは余り聴こえないので、ビート感はやや弱いですが、最後の曲らしいトラックです。最後に隠れトラックが入っています。

 このアルバムは、彼等の原点回帰なのかな?と穿った聴き方をしてしまう程、今までの独自路線とは異なり、モロVelevets/Lou Reedな曲ばかりで、ビックリしました。また、ゲスト・ミュージシャン(スタジオ・ミュージシャン?)がしっかり演奏している為か、2人の演奏の下手さも感じず、安心して聴くことが出来ます。まあ、元々が1960年代っぽい音楽を演っていた訳ですから、当然と言えば当然なのですが、、、それにしてもVoはLou Reedそっくりです(笑)。まあ、聴いてみて下さい❗️

I1 “Eternal Yesterdays” (2:40)
I2 “What Never Happened” (4:10)
I3 “Eve Of Destruction” (2:50)
I4 “You Can't Count The Bombs (It's Zero)” (3:41)
I5 “But You Know” (7:08)
J1 “Mr. Diamond” (3:06)
J2 “My Tears Will Drown The World” (2:42)
J3 “Il Ne Porte Pas Ses Nylons Négligés” (4:28)
J4 “Shake Ghaddafi's Blues” (4:30)
J5 “I'm Not Alone Without You (Ce N'est Pas Pervers)” (1:50)
J6 “(They Don't Dance Much) The Violent Ones”

[full album]
https://youtu.be/LBoYVRlleQM?si=pwqZJUb0JaX-yD7d

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