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Absolute Body Control “Tracks” in “Tapes 1981-89” box set
ベルジャン・シンセ・ウェーブの始祖の一つでもあるAbsolute Body Control (以下、ABCと表記)の第5弾は、”Tracks”です。この作品は、元々1982年2月〜1989年7月の期間に、作製されたカセット作品からの曲とこの時期に国際コンピに提供した曲をコンパイルしたセルフ・コンピレーション・アルバムとして、Body Recordsよりカセット作品としてリリースされたものです。メンバーは、いつものDirk Ivens (Vo, Synth)と Eric Van Wonterghem (Synth)で、曲によってはVeerle De Schepper (Back-Vo)も参加しているとのことです。なお、J4とJ5は、ボーナストラックで、1983年3月19日にKontichのLintfabriekで行われたライブ音源で、J4 “Nightclubbing”は、David Bowie&Iggy Popの曲のカバーです(The Human Leagueもカバーしていましたね)。やはり、1989年作ともなると、機材の進歩や録音技術の向上が著明で、聴き応えも十二分です。また、I2 “Final Report”やJ3 ”Suffer In Silence”のようにインダストリアルな要素を取り入れた曲もあり、ABCとしての音楽の幅も広がっています。それと、I4 “Faceless”やI7 “Car Fever”(殆ど喘ぎ声)でのヴォイスの使い方やI5 “Tanzmusik”のようなインスト曲も格段にスキルが高くなっていますし、メロディも秀逸になっています。また、リズムマシンも高級機になり、シンセもデジタルのような音色に聴こえます。それと、J1 “Do You Feel It Inside?”は、最初期の曲(LP1 “Untitled”のB2)のセルフ・カバーなのですが、やはりこの手の音楽は機材の進歩と並行するので、更に魅力的にアレンジされています。また、先述のJ4 “Nightclubbing”のカバーも結構かっこ良く、The Human Leagueによるカバーと比較するのも楽しいんじゃないかな? まあ、歌詞は英語みたいなので、そこら辺は好みが分かれるところかも知れませんが、ABCの集大成的な作品であるとは言えますね❗️もし、今までの4枚LPが琴線に触れたリスナーさんであれば、きっと、この作品も「どストライク」ですよ‼️
I1 “Slow Action”
I2 “Final Report”
I3 “Faceless”
I4 “Film 1”
I5 “Tanzmusik”
I6 “Lonely This Night”
I7 “Car Fever”
I8 “Film 3”
I9 “B6”
J1 “Do You Feel It Inside? (Remake)”
J2 “Me And My Desire”
J3 “Suffer In Silence”
J4 “Nightclubbing”
J5 “Switch On”
J1 “Do You Feel It Inside?”
https://youtu.be/iMdhnjJPe5s?si=DylpiMdowB4yQTVV
[BandcampのURLを貼っておきます]
https://absolutebodycontrol.bandcamp.com/album/tracks-1989
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