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V. A. “Insane Music For Insane People Vol. 13”
また、出ましたねぇ。ベルギーInsane Musicが世界のカセット・シーンを席巻していた頃の代表的コンピ・シリーズ”Insane Music For Insane People”が、初めてカセット媒体ではなく、LP/ヴァイナルでリリースされたのが、第13巻の本作品となります。Insane Musicについては、以前にも”The Insane Box”のところでも書いていますので、そちらをご参照下さい。まあ、一言で言うと、色んなユニットをやっていたAlain Neffeが立ち上げたベルジャン・レーベルと言うことになります。それでは、各グループと各曲を紹介していきましょう。
<Easy Side (A面)>
A1 Lelu/Lu's (英) “Down My Spine”は重めのリズムから成る打ち込みサウンドと女性ヴォーカルから成る、EBM的エレ・ポップです。結構、凝っています。
A2 Bill Pritchard (英) “Black Souls Under White Skies”は、軽めですがダークな打ち込みに、これまたダークで耽美的な男性ヴォーカルが乗る、今で言うところのダーク・ウェーブです。
A3 Thalassa Kollectif (白) “Are You Beush”では、ループ音と民族打楽器に、電子音シーケンスやシンセ音等が付け加えられていくミニマルな似非民族的音楽です。
A4 Jean-Louis Descloux (仏) “Les Fourmis”は、これまたエスプリの効いたシャレ乙な打ち込み(TR-606を使用か?)によるエレ・ポップで、男性ヴォーカルも加わり、如何にもフレンチなテイストです。
A5 Ninove (白) “Mechante Souris”はややアップテンポな打ち込みにフラマン語(?)によるヴォーカルの乗ったエレ・ポップです。急かされる感じが良いです。
A6 Human Dance (白) “Magikal Hystery Sour (The Beatles Were Not So Bad After All)”は、マシンリズムにギターも加わって、シンセのメロディが哀愁を誘うインスト曲で、最後にちょっとしたギミックがあります。
<Strange Side (B面)>
B1 D'Archangel II (英/白) “Beautiful, Plastic”は不思議なシーケンスとリズムの曲で、語りのような男性ヴォーカルとそのバックのシンセが特徴的です。
B2 Collectionism (独) “Xsass”は持続電子音と偶に聴こえる打楽器(?)の上に、中近東風女性ヴォーカルが乗っかる不思議な曲で、それが段々と捻れていきます。
B3 Craig Burk / Alain Neffe (米/白) “Afternoon Improvisation (Eighth Part)”では、ヴォイス・ループに、これまた変わったヴォイス・パフォーマンスが加わる曲です。
B4 Rik Rue (豪) “Voices From The Inner Ear”では、ナレーションから早回しヴォイスと物音ループが混ざり合う曲です。やがてループの応酬へ。
B5 Bene Gesserit (白) “Evening Star”は、Alain Neffeとその妻から成るデュオですが、キックと共に男女のヴォイス・パフォーマンスが繰り広げられます。
B6 Kaoru Todoroki (日) “Bobldg”は初期レジデンツのような捻れたユーモアを醸し出すポップ・ソングです。
B7 Human Flesh (白) “(Only A) Human Being”は、逆回転ヴォイスのループに別の逆回転ヴォイスがどんどん加わっていく曲で、如何にもな風情があります。
B8 Denis Mpunga & Paul K. (白) “Terra Incognita”は、オモチャのピアノのようなミニマルな演奏と変なヴォーカル(?)から成る曲です。
聴いて分かるように、A面は所謂、リズムのはっきりしたシンセ・ウェーブな曲を集めており、B面はリズムが不明瞭な、より実験的な曲を集めています。だからか?A面をEasy Sideと、B面をStange Sideとしています。ここら辺の音楽は、如何にも1980年代の世界の地下音楽の潮流を巧く捕まえていると思われますが、このように2つにキッチリ分けたのが良いか悪いかの評価は、リスナー次第ですね。と言う訳で、1980年代地下音楽を俯瞰出来る作品になっていますので、そこら辺に興味のある方は是非とも聴いてみて下さい‼️
収録曲を全て(B4以外)のURLを貼っておきます。
A1 Lelu/Lu's “Down My Spine”
https://youtu.be/HhXfxGXkKG4
A2 Bill Pritchard “Black Souls Under White Skies”
https://youtu.be/5LDo7fNo1Go
A3 Thalassa Kollectif “Are You Beush”
https://youtu.be/gZgqcKVLtwk
A4 Jean-Louis Descloux “Les Fourmis”
https://youtu.be/l62VRo47QNI
A5 Ninove “Mechante Souris”
https://youtu.be/zBKyuzGXJlg
A6 Human Dance “Magikal Hystery Sour (The Beatles Were Not So Bad After All)”
https://youtu.be/dApfayuzx7E
B1 D’Archangel II “Beautiful, Plastic”
https://youtu.be/lt-Je7NEZDc
B2 Collectionism “Xsass”
https://youtu.be/_DiboAtjvaw
B3 Craig Burk / Alain Neffe “Afternoon Improvisation (Eighth Part)”
https://youtu.be/KD9xaH_6o9I
B5 Bene Gesserit “Evening Star”
https://youtu.be/KO61X5LdRms
B6 Kaoru Todoroki “Bobldg”
https://youtu.be/8H-RRgicRBg
B8 Denis Mpunga & Paul K. “Terra Incognita”
https://youtu.be/EEnhAw_si5o
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