Holger Czukay, Jah Wobble, Jaki Liebezeit “Full Circle (舟海)”

0

元CanのベーシストでもあったHolger Czukayの3枚目のソロアルバムでもありますが、今回は、Public Image Ltdの初代ベーシストJah Wobbleと同じCanのドラマーJaki Liebezeitとがっちりタッグを組んでの作品”Full Circle (邦題「舟海」←なんじゃそりゃ?)”となります。メンバーと担当楽器は、Holger Czukay (Radio Painting, G, Organ, Piano, French Horn, Perc, Processing; Rhythm Box [A1]; Vo [A3]), Jah Wobble (B, Vo; Synth [A1]), Jaki Liebezeit (Drs, Perc, Trumpet; Back-Vo [A3])となっており、録音はCanの使っていたInner Spaceで、ミックスはInner SpaceとConny Plankのスタジオで行われています。なお、ミックスは、A1でMark Lusardiによる以外、全てCzukayによって成されています。収録曲は、A面B面共に3曲ずつです。なお、Czukayのバイオグラフィーは既に書いてありますので、そちらを参照して下さい。それで、内容についてですが、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような「様々な音楽或いは音」がゴチャコヂャに混ざり合っています。そして、奇妙なな統一感があり、多分それは、ベースのWobbleによるのかも知れません(なんせ、彼のベースの音やフレージングは独特ですから)。A1 “How Much Are They?”だけ、リズムマシンを使っていますが、それでも統一感があります。一方、Czukayは様々な楽器/非楽器を使って変幻自在に曲を弄っており、それを支えるLiebezeitのドラミングも派手ではないですが、重要です。また、Wobbleの呪文のようなヴォーカルと、彼に影響されたようなダブっぽいミックスやCzukayお得意のミュージック・コンクレート的なミックスやエディット(Radio Painting)も冴えています。それ以外にも様々なギミック的処理がされており、それも魅力の一つです。例えば、A3 “Full Circle R.P.S. (No. 7)”やB1 “Mystery R.P.S. (No. 8)”で、薄ら聴こえる短波ラジオの音と無国籍風の(or 自由な)フレーズのギター(or Wobbleのヴォーカル)の掛け合いなんかも、Czukayらしいですね。多分、もっと長い時間、ジャム・セッションして録音した元曲をエディットしたのでしょう。それでフェイド・アウトする曲が多いでしよう。なお、B3 “Twilight World”はジャズ・テイストにレゲエの粉を振り掛けたような曲で、異色と言えば異色ですね。こんなに雑然としながらも、キチンとHolger Czukayの音になっているのは凄いです。皆さんも是非是非聴いてみて‼️

https://youtu.be/7m2bjYl-SNA

#HolgerCzukay #JahWobble #JakiLiebezeit #FullCircle #VirginRecords #TrioRecords #Experimental #Pop #Can #PublicImageLimited #Collaboration #Dub #Radio #ShortWave

Default
  • File

    4AD

    2023/06/19 - 編集済み

    How Muchのような名曲が 日本ではほとんど知られてないのが残念です。

    返信する
    • File

      Dr K2

      2023/06/19

      私もそう思います。この曲はJah Wobbleもやってますよね? 

      返信する