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機動戦士ガンダム 特別版
2000年にリリース
映像はそのまま(オリジナルフィルムの劣化した箇所はデジタル補正)で音声を5.1チャンネル用にリマスターされました。キャスティングはオリジナルキャストから一部変更され、新たにアフレコのされました。効果音とBGMも著しく変更され、ファンから酷評されました。
まず、"効果音のリアル化"が辛いです。もう「ガンダム」ではありません。アフレコも結構辛い(声が老けてる...)です。「当時の勢いをそのままに」と映像を修正しないのであれば、音声もそのままでいいじゃないかと思うのですが...。
オリジナルの「哀戦士編」は主題歌の「哀戦士」がジャブローの戦闘シーンで使用されて印象的でしたが、特別版ではエンディング・テーマになっています(戦闘曲っぽくなっているのをあえて払拭しようとしたのかな...)。また、「めぐりあい宇宙編」ではラストのアムロの脱出シーンでなかなか「めぐりあい」が流れません。アムロがコアファイターを離れ、ランチに届くあたりから流れます。しかも「この年〜...」の永井一郎さんのナレーションはフライング気味にインサートされ、まさかの"歌の途中"でフェードアウト!オリジナルのエンディングは「ビギニング」でぴったり収まっていたのに、この違いはいかがなものでしょうか?
そんな駄作にしか思えない特別版ですが、評価できる部分もあります。「哀戦士編」のアバンタイトル部のBGMはこっちのほうがいいと思います。それと、出番は少ないのですが故塩沢兼人さんの代役でマ・クベを演じた田中正彦さんの演技がいい感じです。