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- ヨアヒム・ラフのSymphonyNo.5 OP.177 マーチングバンドの皆さん、この曲の第3楽章を使って!
ヨアヒム・ラフのSymphonyNo.5 OP.177 マーチングバンドの皆さん、この曲の第3楽章を使って!
えー、まったく整理の出来ないまま、書棚に手を突っ込んで出たとこ勝負。今回もやや変化球。ヨアヒム・ラフというロマン派の作曲家をご存じだろうか?
クラシックだからあまり聴かないか。まあ、よろし。
彼は1822年5月27日 - 1882年6月24日/25日)は、スイス及びドイツの作曲家兼ピアニスト。当時はブラームスらと並ぶ大家。残念ながら、カヴァティーナ以外はほとんどの今日が埋もれてしまっている。埋もれてしまうにはそれなりの理由があるのだと僕は思うが、この曲だけは出色。逆に言えばとっつきやすい。
メンデルスゾーンが、シューマンとともに亡くなったシューベルトに家を訪ねた時、彼の残された交響曲第ハ長調の『グレート』の楽譜が残っており、それを読んだとたん、その素晴らしさに驚嘆したという。それまで彼はシューマンとは違い、シューベルトを単なるリートの作曲家だと思ていたらしい。
そしてその不明を恥じ、自らのゲヴァントハウスのオーケストラでその遺作を初演したそうです。そのころ、ヨアヒム、ラフは卓越したオーケストレーションの才能からリストやシューベルトのオーケストレーションも手伝っていたはずで、彼はシューベルトの生前この楽譜を見たのだと僕は勝手に想像している。第2番のアンダンテの美しさ、特に第3楽章テンポ・ディ・マルチアの弾むようなリズム感と高揚。明らかにシューベルトの大ハ長調にインスピレーションを受けたのだと感じる。だって、この曲の個性は
これ以前の、あるいはこれ以後の彼の作品のどれとも違う。突然わかりやすく純粋に音楽が流れるように構築されている。長大なシューベルトを圧縮したような作品に仕上がっている。
とまあ、勝手な想像を込めてますけど。音楽は素晴らしいよ。特に第3楽章は高校のブラスバンドでやれば最高のマーチだと思う。
このCDの演奏はYouTubeではいくつか聴ける中で少しテンポがゆるい。聞き比べたが、他の演奏が僕には性急に感じる。マーチっぽくはあるけれど、ちょっと雑だね。第2楽章のハッとする美しさもマーチの中の転調もこの演奏の方がしっくりくる。
演奏はYouTubeから第2、第3楽章をそのまま拝借した。
第2楽章アンダンテ
https://youtu.be/W30LZ2yT798
第3楽章
https://youtu.be/iBBxaQTGJeE
woodstein
2023/07/02この曲は、私のミュージアムに展示している俵幸太郎著『CDちょっと凝り屋の楽しみ方』の中で、「ラフの交響曲「レノーレ」」という項目として紹介されていました。興味を持ったので、読んだ当時(1993年頃)にユニコーン・カンチャナ盤を何とか探し出して聴いた覚えがあります。シューマンやメンデルスゾーンの時代を思わせる曲調で親しみやすかったという印象でしたが、考えてみればその後約30年間聴いていないな~。動画で聴くのもいいですが、家の中で行方不明になっているその盤を何とか探し出して、また聴いてみたいと思いました。
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Mineosaurus
2023/07/02YOutubeのレコードにも、作品154の序曲がついてましたね。
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