Simon & Garfunkel / The Sounds Of Silence (US, Columbia, 4-43396) <September 12, 1965 (overdubbed electric version)>

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Simon & Garfunkel / The Sounds Of Silence (US, Columbia, 4-43396) <September 12, 1965 (overdubbed electric version)>
Acoustic on one side, Electric on the flip.

「サウンド・オブ・サイレンス」はデビュー・アルバムを手掛けたプロデューサーのトム・ウィルソンによってオーバーダビングがなされ、グループの最も知られた作品の一つとなるが、再発売に至る経緯については2つの説が存在する。

1965年6月15日録音説。
その日トム・ウィルソンはボブ・ディランの新しいアルバムのためのレコーディングを開始した。「悲しみは果てしなく」を録音し、「ライク・ア・ローリング・ストーン」のリハーサルをした。レコーディング終了後、ウィルソンは集められたミュージシャンのうちドラマーのボビー・グレッグとギタリストのアル・ゴーゴニの二人に残るよう声をかけた。そしてギタリストのヴィニー・ベル、ベーシストのボブ・ブッシュネルとともに「サウンド・オブ・サイレンス」のオーバーダビングを行った。オリジナルの音源はテンポが一定でなかったため、ミュージシャンたちは元の音に合わせて演奏するのに苦労した。エンジニアのロイ・ハリーはリミックスの際にバーズのサウンドの特徴だった深いエコーをかけた。エレクトリック・セクションの追加はサイモンとガーファンクルには一切告げられずに行われた。

1965年7月22日録音説。
同年7月にディランはコロムビアにウィルソンとはもう組みたくないと通告した。ウィルソンは会社が自分の側に立とうとしなかったことで傷つくが、レーベルを辞める算段を始めた。そしてコロムビアを離れる前に彼は会社に自分の価値を思い知らせておきたいと考えた。7月半ば、マイアミで開かれたコロムビアの年次総会のパーティーで宣伝マンの一人がウィルソンに、「サウンド・オブ・サイレンス」のリクエストがココアビーチのラジオ局に殺到しているという話をした。彼は6月26日に全米1位を獲得したばかりバーズの「ミスター・タンブリン・マン」の12弦エレキギターの音が気に入っていた。そこで妙案が浮かぶ。「サウンド・オブ・サイレンス」にも、「フォーク・ロック」と新たに命名されたサウンドの「ジャカジャカ」した感じを付け加えることが可能ではないか? 7月22日の午後、ウィルソンはデュオに何の断りもなく、アル・ゴーゴニ(ギター)、ヴィニー・ベル(ギター)、ジョー・マック(ベース)、バディ・サルツマン(ドラムズ)とともにコロムビアのスタジオAに入った。ウィルソンは12弦のエレキギターのアイデアを捨て、6弦のエレキギターを2本重ねることとした。エンジニアのロイ・ハリーは最後のミックスでギターのフレーズをうまくブレンドさせ、12弦ギターのような音に仕立て上げた。

https://www.youtube.com/watch?v=nwP3vPQi0nI
https://www.youtube.com/watch?v=Nn0Gf8e_sHI

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