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051 校章
小学生から中学生へ…私服から制服へ。それだけでも少し大人になった気分だった。
入学し、クラスが発表されるとその制服の襟につくものがある。
校章とクラス章だ。
この校章とクラス章は金属製でねじ式、立派なものだった。
ただこれ、学校から配られるものではなく自分で買いに行く物だった。
学校近くの交差点にある歩道橋の下、駄菓子屋の向かいにあった薄暗い文房具屋(今はもうないし、ガリバーの出張所にかわっている。駄菓子屋もなくなってしまった)に毎年買いに行ったのを覚えている。
新入生である1年の頃はつけたことのない物を身につける事は嬉しかったが、2年3年となると…買いに行くのは面倒くさい!値段も高い!(500円程度したような)と思ったし、兄弟がいる人は同じクラスであればお下がりがもらえるという話もあり羨ましかった。こんな物を買わせよって…文房具屋!なんて思っていた気がする。