記憶の海-1- 050~蒼鉛~
●目次● 1.はじめに 2.アナザーエピソード 3.「思い出」とは 4.「記憶の紋様の楽しみ方」と紋様の活用 5.グッズになる紋様 6.最後に 1.はじめに どうも皆様、おはようございます…ワナナキです! 記憶の海の1番目は050~蒼鉛~から。 記憶の海は7月に0番を投稿してから4ヶ月以上たってようやく1番を投稿できます…紋様のパネルに関しては投稿を始めた当初は毎日1個ずつ紋様を思い出のエピソードと共にMuuseoで展示するぞ!なんて意気込んでいましたが…今は週1個が限界の様子。 ですが、週1個だとエピソードをきちんと思い出し、その当時の感情や情景を細かく思い出して記述する余裕があり今のスタイルの方が良いと思っています。もともと文章を書くのは好きでしたから楽しんでやれているのはいいことかなぁと。ただ文章をうまく、魅力的に書けているかどうかは別にして…その辺、こうしたらいいよとか、改善点や指摘をしていただけたら本当に嬉しいです。 さて、記憶の海の1番目の内容は対象の紋様から更に思い出したストーリーに加え、「記憶の紋様」の楽しみ方をお伝えしたいと思います。 2.アナザーエピソード No.050-蒼鉛-と題した50番目の紋様。 私はこの紋様に「蒼鉛」の他に「塩の結晶」と「雪の結晶」の思い出があります。 -塩の結晶- 塩の結晶で思い出すのは、小学校の家庭科の授業。 家庭科の授業で覚えているのは裁縫と調理。そして家庭科で塩というと調理実習。 今はどうかはわかりませんが私が小学生の頃は家庭科室で調理をするという授業がありました。 その調理で使う素材(野菜やお肉、卵)を買うところから始まり。スーパーへ行って食品を自分で選んで買うのは不思議と誇らしかった様に思います。大人の真似をしているからかな? さぁ、実際に調理へ! えー本日のメニューは ・卵焼き ・肉野菜炒め ・ごはん ・味噌汁 ・サラダ こんな感じのメニューだったかな。素朴。 母に聞いたところメニューは低学年は先ほどの通りで(他にもあったよう)、高学年はカレーとなっていた模様。カレーのルーの選び方で小競り合いがあったような…。 調理を始める前に先生から注意点を聞いて、いざ調理開始。 使う予定の包丁やボウル、スプーンフォーク箸は洗う…野菜もなんもかんもまずは洗う。 切って炒めて、味噌汁は鰹節からだしをとるところから!皿に盛り付け、はい完成!何かを作る授業は得意というか好きでした。片付けは好きではありませんが…。あれですねおもちゃ箱におもちゃを片付けないで怒られるタイプです。 塩の結晶自体は先生が注意事項やその日のまとめを聞いているときに机に粒をまいてじっくりと観察していたのだと思います。 卵焼きのために持ってきた砂糖(我が家は甘い卵焼き)と塩を見比べて砂糖よりも塩は角張っている…等という気付きがあったり。そして今でも家庭科室の他に例えられない匂いは忘れられませんね。 ちなみに塩の結晶の種類は多くあるようですが、この紋様は塩で言うところのトレミー状(ピラミッド形)というらしいです。 -雪の結晶- 雪の結晶は私が小学生になるかならないかの頃、雪が降った寒い日。 父に外へ呼ばれた。父の手には虫眼鏡、傍には黒い布がしいてありふり続ける雪がそこにポツポツと落ちていた。 父の傍まで行くと、これで雪を見てごらんと虫眼鏡を手渡され布に落ちた雪に近づけ見てみると…そこには一つ一つ形が違う雪の結晶の世界があった。黒い布のお陰で結晶の形は際立って見え、驚きと感動で興奮した事を覚えている。手に取り肉眼でみるだけでは白い冷たいつぶ、それをたった一つの道具を通して見るだけで違う世界を見る事ができる。それを知り感動している私を、父はどのような思いで見ていただろうか。父との思い出は悲しく、辛いものが多い。これは寒いが暖かい思い出だ。 3.「思い出」とは さて、以上がNo.50の紋様から蒼鉛とは違う思い出を抽出し記録したものとなります。 0番の記憶の海でもお伝えしましたが、思い出は面白い物でとてつもない価値があると思います。 私が考えるに思い出というのは星の煌きのようなものです。人の数以上に多くあり、全てを見ることも知ることもできず消えてゆく光。色々な色彩や輝きの強弱がある物。 星と違うのは甘さや苦さ、痛みといった人のあらゆる五感に訴える物があるという事でしょうか。 その生まれては消えていく物を記録し保存、後世に伝えていけたら素敵かなと思います。それを行うにはコミュニケーションで人から人へ伝え渡していくのが一番楽でしょう。 そこで「記憶の紋様」は思い出を記録、閲覧する媒体となり、コミュニケーションを誘発する道具になる事を目指しています。ちょっと文章として硬くなりすぎました…。 4.「記憶の紋様の楽しみ方」と紋様の活用 私が考えるに記憶の紋様の楽しみ方は ①紋様として見る(装飾やイラスト、物として楽しむ) ②自分の思い出を喚起したり、人にさせたりする ③紋様やその思い出を基にコミュニケーションにつなげる ④記憶の紋様を使ってデザインされたグッズを日常に取り込む事で①~③をどこでも楽しめるようにする。これが考えられます。 もし、紋様を見て思い出を喚起できければそれは単純にその紋様に関連する思い出が無いか、喚起するコツを会得していないかのどちらかだと思います。 そもそも、紋様を見て思い出を喚起する人というのは普通なのかどうか…今更だけど普通じゃない気がする。 なので、コツを紹介すると… ①紋様のパネル全体や部分を見て「あーこれは○○に似ているな」の○○の単語をあげます。(050を見て私が思ったのは「結晶」でした) ②結晶というと…水晶?洞窟?血と汗と涙の?努力?といったように連想をしていくと「そういえば、洞窟であんなことあったなぁ」とか「学生の頃に一夜漬けの努力による血と涙の結晶があった」と言うように思い出が喚起される訳です! こうなるとただの紋様が描かれたパネルはその人の思い出の紋様へと変化し面白くなるし楽しくなる。そしてその思い出を使ってコミュニケーションをするところまでが紋様の楽しみ方の一つなのですが…ただのパネルを持ち歩いてそれを人に見せてそんなことをしてたらすごく変人です。私はそう思います… なのでごく自然にこの紋様の機能を楽しむ方法、紋様の活用方法を考える必要がありました。 そして考え付いたのはこれらを使ってグッズをデザインし身につける。そうやって記憶の紋様を日常に溶け込ませるのだ!という事です。紋様が配されたグッズを身にまとい生活するのは「非物質」である思い出で自らを装飾することと同じ。 こうして文章にするとファンタジックで、生活や人生に魔法をかけるようで面白いと思います。 5.グッズになる紋様 ちなみに、グッズの種類としては缶バッジや鞄、箱、がま口財布にしてみたりと色々。もっと紋様とその紋様が配される物の意味を考え新しい物を考えつけばよいなぁと思いますが難しいものです。そういったグッズを売って生活できればそれが紋様を扱う人間としてはベストですね。 6.最後に さて、今回の記憶の海は紋様から抽出した別のエピソードとは別に記憶の紋様の楽しみ方やグッズを紹介させていただきました。最後まで読んでいただけたら嬉しいですし、お付き合いいただきありがとうございます! 今後も紋様と思い出をMuuseoで展示していければ面白いと思っています。これからもよろしくお願いいたします! #思い出 #2018年