- wananakiemperor Museum
- 1F 記憶の紋様
- 043 防音壁
043 防音壁
小学校の音楽室と言えば皆様は何を思い浮かべるだろう?
リコーダー?ピアノ?合唱?様々な思い出があると思う。ちなみに私は音楽家の肖像画だ。
今の学校の音楽室事情はわからないけど、著名な音楽家達の肖像画飾られている学校も多いのではないだろうか?モーツァルトやバッハ、シューベルト他にもたくさん。なんであんなふうに(大体、子供の視線よりもかなり上)飾られているのかいつも不思議だった。私達が歌う歌や演奏する曲は日本の作曲家が作った曲が多いのになぁ…日本人の人物画は飾られていないのは何故か、とかね。
さて、私の思い出はと言うと…今はどうかはわからないけど、音楽室と言えばやはり学校の七不思議の栄えある舞台の一つの筈!肖像画の目が動くとか血を流すとか…ピアノが無人で奏でられているとかね。
恐怖と好奇心の天秤の皿は常に拮抗する。音楽室に一人で最初に入りたくはないし、最後に出たくは無い。けど、そんな不思議な現象をもし本当に見られたら?なんて心のどこかでは思っていた。
夕闇が迫り、合唱の練習が終わる。最後まで残っていた友達と音楽室を後にするとき。
ふと振り返る。何も起こっていない事に確認し、心に残る安堵と退屈さは思い出の一つだ。