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EASTERN FRONT TANK LEADER
「Eastern Front Tank Reader」は、1944年の東部戦線でのドイツ軍とソ連軍の戦いを独特のカードシステムによって再現するゲームです。デザイナーはスコードリーダーのジョン・ヒル。言わばスコードリーダー戦車版ですが、各小隊の行動順番が通常のプレイヤーごとの順番ではなく、プレイヤーが使用する、各小隊名が書かれたカードを使用して、ランダムな順序でフォーメーションを活性化させていく方式になっています。これにより、どの小隊から活性化させ行動させるかが重要になり、優先度が低い小隊から活性するのですがより高い優先度を持つ小隊はそれよりも先に活性化するかそれとも後にするかを選択することが可能です。通常の移動戦闘に加えて行動順番をカードによってプレイするという要素が加わり、戦闘がよりプレイヤーの意思にゆだねられるという、他のゲームでは体験できないプレイ感を味わえます。例えるなら最近の行動順番をチット引きにゆだねるチットプルシステムに近いかもしれません。タンクリーダーシリーズの第一弾である本作がヒットし、続けて第二弾の西部戦線を扱った「Western Front Tank Leader」が翌年発売され、更に第三弾のアフリカ戦線を扱った「Deseet Steel」(1989)まで発売されました。が、そこでシリーズは終了し、当時は斬新だったカードシステムもスコードリーダーのように定番にならず、消えていきました。
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