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Tigers in the Mist
「Tigers in the Mist」は、1944年12月にドイツ軍が行った最後の大攻勢であるバルジの戦いをシミュレートしたゲームです。第二次世界大戦末期、敗戦濃厚なドイツはアルデンヌの森を進撃して連合軍の補給基地であるアントワープ港を占領、西部戦線の連合軍を補給切れ状態にし、有利な状況で連合軍に和平を持ち掛けて西部戦線を終結させ、対ソ連の東部戦線に戦力を集中させるのを夢見て立案、実行しました。しかし、連合軍の頑強な抵抗に会い、また連合軍の増援が南北から本格的に投入されるにしたがって作戦失敗は明らかになっていきました。 バルジの戦いは、シミュレーションゲーム屈指の人気テーマです。「Tigers in the Mist」は、特に連合軍の反撃が本格化する以前の12月22日までの戦局に焦点を当て、しかもバルジ戦では珍しいエリア方式を採用しており、そのプレイアブルさから大好評を得た傑作ゲームです。 #ラインの守り作戦 #バルジの戦い #タイガーインザミスト
4本 無し 作戦級バルジ 1Turn=1日 エリアマップ 1Unit=?ちょこ大佐
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The Battle of the Bulge バルジの戦い(1981)
1944年夏、アドルフ・ヒトラーは、東部戦線ではソ連軍がポーランドを開放し、プロイセンの国境に迫り、西部戦線では連合軍がノルマンディーから上陸し、ベルギーからドイツ国境に向けて進撃しているという状況に恐怖していた。ヒトラーが一番恐れていた連合軍による両面攻撃である。そのためヒトラーは、起死回生を狙った大反撃を計画、突破口はベルギーとルクセンブルグにまたがるアルデンヌ地域に決定、アルデンヌは深い森に覆われ切り立った谷と岩だらけの峡谷が入り組んだ険しい地形を持つ。連合軍の防御も手薄であろうこの地域を突破し、ミューズ川の対岸からアントワープを攻撃する。いわゆる”バルジ作戦”である。連合軍の重要な補給基地であるアントワープを占領することにより西部戦線の連合軍を崩壊させ、和平に持ち込み、対ソ連軍の東部戦線に集中するのがヒトラー最後の賭けであった。 「バルジの戦い」は、65年に発売された同ゲームを、最新の史実研究により判明した両軍の戦力構成をより史実に近く再現できるようにデベロップしなおしたゲームです。 #バルジの戦い #アルデンヌの森
2本 無し 作戦級 1Turn=12時間 1へクス= 3.2㎞ 1Unit=大隊~旅団ちょこ大佐
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EASTERN FRONT TANK LEADER
「Eastern Front Tank Reader」は、1944年の東部戦線でのドイツ軍とソ連軍の戦いを独特のカードシステムによって再現するゲームです。デザイナーはスコードリーダーのジョン・ヒル。言わばスコードリーダー戦車版ですが、各小隊の行動順番が通常のプレイヤーごとの順番ではなく、プレイヤーが使用する、各小隊名が書かれたカードを使用して、ランダムな順序でフォーメーションを活性化させていく方式になっています。これにより、どの小隊から活性化させ行動させるかが重要になり、優先度が低い小隊から活性するのですがより高い優先度を持つ小隊はそれよりも先に活性化するかそれとも後にするかを選択することが可能です。通常の移動戦闘に加えて行動順番をカードによってプレイするという要素が加わり、戦闘がよりプレイヤーの意思にゆだねられるという、他のゲームでは体験できないプレイ感を味わえます。例えるなら最近の行動順番をチット引きにゆだねるチットプルシステムに近いかもしれません。タンクリーダーシリーズの第一弾である本作がヒットし、続けて第二弾の西部戦線を扱った「Western Front Tank Leader」が翌年発売され、更に第三弾のアフリカ戦線を扱った「Deseet Steel」(1989)まで発売されました。が、そこでシリーズは終了し、当時は斬新だったカードシステムもスコードリーダーのように定番にならず、消えていきました。 #イースタンフロントタンクリーダー #東部戦線
15本 タンクリーダーシリーズ 戦術級 1シナリオ=? 1へクス=150m 1Unit=小隊ちょこ大佐
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タンクリーダー(西部戦線) WESTERN FRONT TANK LEADER
「タンクリーダー(西部戦線)」は、第二次世界大戦の西部戦線において諸兵科連合部隊の大隊指揮官が直面したさまざまな戦術的状況をシミュレートするゲームである。再現される状況は特定の戦闘、時期、地域に限定されるものではなく、プレイヤー自身が独自の戦闘状況を設定することさえ可能である。本ゲームにおける決定的要素は、コマンド(指令)・コントロール(統制)・コミュニケーション(通信)、すなわちC3であり、それらが戦闘に与える影響は各ユニットのC3能力を示す”フォーメーションカード”を用いることによりシミュレートされる。連合軍とドイツ軍の指揮系統の違いと指揮官の能力の差がこのカードのプレイに反映される。 当時としては非常に斬新な、部隊をアクティブさせるためにカードを使用するという、今で言うカードドリブン方式の走りとも言えるシステムを採用しています。そもそも第一弾として東部戦線が発売され、この西部戦線は第二弾なのですが、何故かホビージャパンは第二弾の西部戦線しか日本語化しませんでした。やはり日本では東部戦線は人気ないんですかねぇ。 #タンクリーダー #西部戦線 #C3システム #カードプレイシステム
15本 タンクリーダーシリーズ 戦術級 1シナリオ=1時間 1へクス=150m 1Unit=小隊ちょこ大佐
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ムーヴアウト!(日本語版)
あなたの分隊に再び活躍の場が与えられた。大戦は末期を迎え、既に勝敗は明らかに見えるが、それ故に一層激しくドイツ兵達は反撃を試みてくる。新たな危険に満ちた任務をやり遂げられるのは英雄と呼ばれるべき人間だけだ! 「ムーヴ・アウト!」はエキサイティングな1人用ゲームシステムによってあなたの戦術的能力を問うものである。4つの新たな任務は臆病者には向かない。しかし「アンブッシュ!」で技量を磨いた強者ならば、必ずやこれを達成できるだろう。 「ムーヴ・アウト!」は、「アンブッシュ!」シリーズのモジュール第一弾で、新たに4つのシナリオを追加してくれます。マップは追加されていませんが、今度はドイツ軍の車両カードが60枚追加されており、ドイツ軍の戦闘車両を相手に激戦を繰り広げることになります。 #アンブッシュ #ムーヴアウト #モジュール
4本 AMBUSHシリーズ 戦闘級パラグラフ方式 1Turn=? 1へクス=9m 1Unit=1人/1輌ちょこ大佐
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アンブッシュ!(日本語版)
「アンブッシュ!」は、第二次世界大戦下のフランスを舞台とした戦場での数々の冒険とそこで発揮されるヒロイズムを再現する戦術レベルの1人用ゲームである。あなたはアメリカ軍1個分隊を指揮し、幾つもの困難な任務を受けて未知のドイツ兵が潜む最前線に足を踏み入れる。斬新なパラグラフシステムを用いることによって今までとは全く違ったゲーム体験を「アンブッシュ!」はあなたに与えてくれる。状況は常に変化し、予期せぬ出来事が次々に起こる。戦術のオプションは無限に近い。ルールは覚えやすく、すぐにプレイできるようにデザインされている。あなたはまず自分の分隊を作ることから始める。各兵士にイニシアチブ、知覚力、火器技量、運転技量についてランクを決め、武器を装備させる。そして8種類の任務から1つを選び、それを遂行すべく部隊を戦場へ送り込むのだ。 キャラメイクから始まる、RPG要素も含んだパラグラフ方式のこのゲームは、当時非常に斬新でした。しかもソリティア専用。パンドラ号で培ったシステムを戦場に持ち込んだSPI(VGの前身)の傑作です。さすがソリティアの鬼才バターフィールドといった所でしょうか。
8本 AMBUSHシリーズ 戦闘級パラグラフ方式 1Turn=? 1へクス=9m 1Unit=1人/1輌ちょこ大佐
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STORM OVER ARNHEM(アルンヘム強襲)
「アルンヘム強襲」は、1944年秋に発動した連合軍の”マーケットガーデン作戦”においてアルンヘム市内の重要な橋を巡って生じた激烈な市街戦をエリアマップで再現するゲームです。イギリス軍にとって、これはライン川下流(ネーデル・ライン)に架かる最後の橋であり、マーケットガーデン作戦の成否を決する最終目標でした。一方ドイツ軍にとっては、橋を確保することは連合軍の攻勢の失敗を意味するだけでなくこの橋を占領することによって敵の攻撃を受けているほかの地域に、喉から手が出るほど必要とされていた増援部隊を急送してやることができる重要拠点でした。 初めてこのゲームを見たときには衝撃が走りました。今まで見慣れてきたへクスが無く、エリアでマップが分割されていたからです。また、見たことのないようなデカいユニット、両軍が交互に1部隊ずつ移動か戦闘を繰り返す詰将棋のようなシステム(正確には1エリア毎ですが)、何もかも初めてのことで戸惑いました。ですが、慣れれば簡単なシステム、そのエキサイティングな展開、当時最高のエリア戦ゲームであったことは間違いありません。エリア戦の名作。 #アルンヘム強襲 #マーケットガーデン作戦
1 無し 戦術級エリアマップ 1Turn=8時間 1cm=12m 1Unit=分隊~大隊ちょこ大佐
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コブラ作戦
「コブラ作戦」は、2008年にDGから発売された「COBRA」(SPI)第三版のライセンスゲームです。戦闘序列の見直しや上陸作戦からプレイできるようになっているほか、旧版で理不尽に感じられた部分が解消されるなど、版を重ねたにふさわしいアップグレードが本作の魅力です。 橋頭保を築き、カーンとサン・ローの奪取に目途がつくと、連合軍の作戦は新たな段階に入った。イギリス軍はグッドウッド作戦を実行。これに遅れてアメリカ軍はコブラ作戦を発動する。戦線突破のために、千を超える重爆撃機が独軍装甲部隊の上に爆弾の雨を降らせ、戦線に穴を穿つ。そして突破の主攻としてパットンの第三軍が投入された!ドイツ軍を包囲網に閉じ込め、連合軍は決定的勝利をつかむことができるのだろうか? #パットン第3軍 #コブラ作戦 #グッドウッド作戦 #COBRA
3本 無し 作戦級 1Turn=3日 1へクス=3.2km 1Unit=大隊~師団ちょこ大佐
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装甲擲弾兵
擲弾兵(てきだんへい)=近世ヨーロッパにて組織されていた歩兵部隊の一種。擲弾(今で言う手りゅう弾)の投擲を主な任務にしていたため、敵に近づく勇気、遠くに投げるための強靭な肉体を求められ、擲弾兵という名称はおのずと歩兵の精鋭部隊の代名詞のようになった。一時期歩兵の携帯火器の発達によりこの名称の部隊は廃れていったが、大戦末期劣勢のドイツ軍が兵士の士気を鼓舞するため、歩兵部隊に擲弾兵(グレネーダー)、特に機械化歩兵部隊に装甲擲弾兵(パンツァーグレネード)と名付けた。 「装甲擲弾兵」は、第二次世界大戦末期の西部戦線を独自の観点からシミュレートした戦術級ゲーム。シナリオは11本あり、練習シナリオからノルマンディ上陸作戦、地獄のハイウェイことマーケットガーデン作戦、アルデンヌの森でのバルジの戦いまでを再現している。特徴的なシステムとして、移動と射撃がフェイズに分かれておらず、混然一体となって移動中に敵から射撃を受けたり、反撃しながら移動したりできる。個人的にはユニットが数値のみで表されており、私のようなオールドゲーマーは兵科記号がないと何となくさみしい。テストプレイ時のプロキシのようで味気ない(あくまで個人的感想)。 2003年発売の国際通信社コマンドザベスト#4にて再販されている。 #装甲擲弾兵
11本 エポック社のワールドウォーゲームシリーズ10 戦術級 1Turn=30分 1へクス=250m 1Unit=小隊ちょこ大佐