『史上最大の侵略』ソロプレイ1
セブン、セブン、セブン、セブン! は~るかな星がぁ~ふるさとだ~。 ということで、今回は同人ゲーム「史上最大の侵略」のソロプレイです。 まずはその背景世界から。 ウルトラセブンは1967年10月1日より翌68年9月8日までTBS系で放映された特撮ヒーロー番組です。制作は円谷プロ・TBS。全49話。 50年以上も前の放送なので、今ではご覧になった方が少ないかもしれませんが、間違いなく特撮の歴史の中で光り輝く作品です。 放映当時はストーリーが難解で肝心の子供受けは良くなかったと思います。当時子供の私も無性に怖かったのと、オープニングのセブンやウルトラホークの赤バックの止め絵シルエット映像がとてもおしゃれだと印象に残っています。 シリーズを通して、”地球侵略に来る宇宙人”と、地球を守るウルトラ警備隊及びウルトラセブンという図式で、侵略をモチーフとしながら問題提起や社会風刺を裏のテーマとして持つ話が多く、そのあたりも大人の鑑賞に堪える一因であったりします。既に制作から50年以上経っていますので、今見ると稚拙な表現もあります。がその分ダイレクトに響いたりします。 では簡単な各話の内容と登場宇宙人を。舞台は資料によると1987年(制作の20年未来)と時代設定されていますが、シナリオや小物はあまり時代考証を気にしていないようです。 第1話「姿なき挑戦者」 クール星人 決め技:アイスラッガー モロボシダンの助言により人体標本を集めていたクール星人を撃退した話。 ダンが功績を認められてウルトラ警備隊に入隊するエピソード。しかし、ご覧の通り風来坊です、なんて自分で言っちゃうこんなに怪しげなヤツを即採用なんてさすがウルトラ警備隊。懐が広すぎる。一応公僕だろうに。 第2話「緑の恐怖」 ワイアール星人 決め技:アイスラッガーからのエメリウム光線 宇宙ステーションから休暇帰還した石黒隊員が実はワイアール星人が化けた偽物だったエピソード。小田急ロマンスカーに乗って箱根に行くというのが時代を感じさせます。タイアップか? 第3話「湖のひみつ」 ピット星人/エレキング 決め技:エメリウム光線からのアイスラッガー たった二人の宇宙人少女に、モロボシダンはウルトラアイを盗まれ、ウルトラ警備隊はウルトラホーク2号を盗まれ翻弄されるという話。誰でも知ってる人気怪獣エレキングが登場する回。当時怪獣は暗い色をしているのが常識だったが、地色が白で黒のまだら模様という色白美人さが斬新だった。 第4話「マックス号応答せよ」 ゴドラ星人 決め技:エメリウム光線 第3話に続いてモロボシダンがウルトラアイを盗まれる話。また、3話同様宇宙人が地球人女性に化けている。これはお約束なのか? 第5話「消された時間」 ビラ星人 決め技:アイスラッガー ビラ星人の罠により投獄されたモロボシダンの話。ウルトラセブンに変身して脱出し、見事ビラ星人を倒す。 ダンよ、脱獄はいけません。 第6話「ダーク・ゾーン」 ペガッサ星人 決め技:アイスラッガーからの? ハンドル壊れて操作きかないんでそっちが避けてくれと地球に要求してきたペガッサ星人の話。 やむなくペガッサ市を爆破する地球防衛軍、これって正当防衛か? 第7話「宇宙囚人303」 キュラソ星人 決め技:自爆 キュラソ星から脱獄した囚人303号が地球に漂着して通り魔をする話。 キュラソ星人のキュラソはリキュールのキュラソーのことか?ガソリン飲むし。当時の特撮の怪人怪獣の名前は駄洒落が多い。 第8話「狙われた街」 メトロン星人 決め技:アイスラッガーからのエメリウム光線 メトロン星人の策略により人間同士の信頼関係が崩壊、信頼なぞもろいものだという風刺と、麻薬はダメよということ。ちゃぶ台を挟んでメトロン星人と会話するというシュールなシーンが有名。最後には皮肉たっぷりのナレーション。 第9話「アンドロイド0指令」 チブル星人 決め技:エメリウム光線 チブル星人に操られたおもちゃの戦車や飛行機が襲ってきます。トイストーリーです。アンドロイドのゼロワンは今見ても美人です。怪獣でてきません。 第10話「怪しい隣人」 イカルス星人 決め技:アイスラッガー 四次元空間に地球侵略のための前線基地を作って準備するイカルス星人。それを察知したモロボシダンが四次元空間に突入するが、そこでは変身もカプセル怪獣も出せず苦戦。何とか脱出してイカルス星人と対決する話。 第11話「魔の山へ飛べ」 ワイルド星人/ナース 決め技:引きちぎり 老衰で民族絶滅の危機に瀕したワイルド星人が、生命カメラで地球人の若い命を吸い取る話。ダンも犠牲になり、アマギ隊員の必死の研究により九死に一生を得る。自己の生存の為なら他者を犠牲にしてもいいのか?というカルネアデスの舟板のようなテーマの話。キリヤマ隊長の交渉術にはまいりました。 造形的にナースは怪獣屈指の出来だと思う。セブンを結構追い詰めるし。しかし生き返ったモロボシダンは何故馬で登場?暴れん坊将軍かお前は。 第12話「遊星より愛をこめて」 スペル星人 決め技:? この話も11話と同様、自分の命の為なら他人の命を奪っていいのか?がテーマ。 更に8話の内容のアンチテーゼになっており、地球人と宇宙人でも愛し合えるがテーマ。 欠番回で有名。このゲームでは侵略カードとしてあるが、出現したら即捨てのカードとして扱われる。理不尽な理由で放送禁止になった12話に対するデザイナーの意地が感じられる。 第13話「V3 から来た男」 アイロス星人 決め技:ワイドショット 男とはクラタ隊長のことを指す。クラタ隊長とキリヤマ隊長の友情の話。 ワンクール終了時の段階で、セブンのエメリウム光線やアイスラッガーが効かない敵が出現したことに先行き不安感が増す話。だがセブンの新必殺技ワイドショット初お目見え。要するにスペシウム光線。ヒストリカルプレイでは13話まで使用できないルールにしてもいいかも。 第14話・第15話「ウルトラ警備隊西へ」 キングジョー/ぺダン星人 決め技:ライトンR30爆弾 ついにウルトラセブン最強の敵のひとり、キングジョー登場。何せアイスラッガーもエメリウム光線も効かないし、ゲームでは素の力がセブンより大きい。(セブンは最大必殺技ワイドショットを使っても戦闘力8だが、キングジョーは戦闘力9!2話連続して強敵登場。史実通り、セブンが1回戦ってその後ウルトラ警備隊に任せるのがセオリー。ウルトラ警備隊大活躍の話。 第16話「闇に光る目」 アンノン 決め技:話し合い 探査用にアンノン星に打ち込んだロケットを地球からの侵略だと受け取ったアンノン星人(?)が地球に攻めてくる話。 異種族間の意思の疎通の難しさを地球での民族同士の争いになぞらえ、それが無意味だと風刺している話。 第17話「地底GO!GO!GO!」 ユートム 決め技:ワイドショット 謎の地底都市と都市を徘徊するロボット(ユートム)を爆破する話。問答無用爆破はどうかと思う。 もしかして古代地底人の遺跡かも知れないし。 第18話「空間X脱出」 ベル星人 決め技:リフトアップからの投げ ベル星人が作った疑似空間に捕らえられたアマギとソガを救出する話。 それにしてもベル星人の仕業と一目で見抜いたマナベ参謀頭良すぎ。 第19話「プロジェクト・ブルー」 バド星人 決め技:回転投げ 地球と月を磁力で覆い、防御シールドとする計画”プロジェクトブルー”。そのシールドに引っかかり宇宙船を失ったバド星人は、シールドの解析をするため開発者の妻を誘拐しようとする話。 全く、調査ミサイルを他星にぶちこんだり、いらぬバリヤーを張ったり、地球人が宇宙の平和を乱しているんじゃないかとも思えてくる。宇宙人から見ればケンカ売ってるのは地球人? 第20話「地震源Xを倒せ」 シャプレー星人/ギラドラス 決め技:アイスラッガー サブメカ活躍シリーズ第一弾、マグマライザー。 マグマライザーが操縦不能に陥りピンチになるがダンが変身して無事難を逃れた。 第21話「海底基地を終え」 ミミ―星人/アイアンロックス 決め技:エメリウム光線 サブメカ活躍シリーズ第二弾、ハイドランジャー。活躍しないとおもちゃ売れないからね。 ミミ―星人により改造された沈没船戦艦大和(アイアンロックス)がウルトラセブンと戦う話。 しかし、アイアンロックスつえぇ!もしかして西崎義展はこれを見て…。 第22話「人間牧場」 ブラコ星人 決め技:ウルトラホーク1号の回転撃ち 人間の女性に特殊な胞子を植え付け、染色体を減少させる代わりに自分たちの食糧を育てる牧場として人間を利用しているブラコ星人の話。食べるために命を育てる畜産とは何ぞや?養殖とは何ぞや?と考えさせられる作品。 第23話「明日を捜せ」 シャドー星人/ガブラ 決め技:アイスラッガー 攫われた占い師探索の為、富士見が原一帯を捜査したウルトラ警備隊は、見えない敵も見つけられるスコープを使ってシャドー星人を発見し、逃げるシャドー星人を撃破。結局何が目的かわからないシャドー星人だった。 第24話「北へ還れ!」 カナン星人 決め技:ワイドショット フルハシ隊員メインの話。フルハシ隊員とその母親の親子の絆を確かめる話。 カプセル怪獣ウインダムが敵に操られてセブンと戦う珍しい話。 ここまでで2クール終了。 続きはまた明日…。 #リプレイ #史上最大の侵略 #ウルトラセブン