小さなカラーテレビ+大きなポータブルプレイヤー@昭和初期のグラフ誌

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昭和初期のグラフ誌に紹介されているテレヴィジョン受信器。要するにテレビだが、説明を読むとカラーテレビらしい。初期のテレヴィジョン受像機についての論文
http://sts.kahaku.go.jp/tokutei/pdfs/03_11.pdf
からしても、恐らく最も早い時期の機械を収めた珍しい写真、ということになる。それにしても、お嬢さんが指さしている肝腎の画面が1インチ四方……一辺2.5cmちょいだから、切手サイズだ。これでは何が映っているのか、ほとんどわからないのではないだろうかww

裏表紙に、これも当時としては最新鋭と思われる携帯用レコードプレイヤーの全面広告が載せられているので、ついでにご覧いただこう。円テーブルひとつ占拠するこのデカさ、今の感覚だととても「ポータブル」とは思えないだろうが、この時代にあってはこれでもコンパクトサイズだったのである。「海へ山への御携帶」ともなれば、この本体と一緒に当然あの重たくて壊れやすいSP盤も何枚も持っていくことになる。そんな大掛かりなピクニックなど、運転手付きの自家用車でもないとやっていられないだろう。それを思えば、iPhoneやiPodに一日聴き飽きないくらいの曲数を入れて気軽に持って歩けるありがたさが身にしみる、というものだ。

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