Polyrock “Changing Hearts”

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このバンドはラジオで聴いた時、あっちょっと面白そうと思ってましたが、東京に出て行ってから、中古盤で見つけて、うろ覚えながら、購入したアルバムです。バンドは米国NYCのポストパンク/ニューウェーブ・バンドと言われています。簡単に彼等のバイオグラフィーを紹介してみます。1978年にNYCで結成されたバンドで、1980年中頃までは活動していました。彼等の特異なところは、作曲家Philip GlassやKurt Minkacsiのミニマル・ミュージックに影響を受けており、最初の2枚のアルバムはPhilip Glass自身がプロデュースまでやっています。そしてその結成ですが、元Model CitizensのBilly Robertson (Vo, G)がPhilip Glassのようなキーボードのヘビーな多重奏を前面に押し出した音楽をやりたくて、Catherine Oblasney (Vo), Tommy Robertson (G), Joseph W. Yannece (Drs), Lenny Aaron (Kbd), Curt Cosentino (Kbd)を集めてPolyrockを結成したいます。直ぐにバンドは1980年にRCAと契約しています。同年にファーストアルバムを、1981年に本作品をセカンドとしてリリースしていますが、1983年には解散している模様です。彼等の音楽はしばしばTalking Headsも引き合いに出されますが、それでも彼等の名声には無関係でした。解散後、1990年に、Billy RobertsonとCatherine Oblasneyは9 Ways to Sundayを結成し、1枚アルバムを出しましたが、Billyは、2018年9月24日に他界しています。その為、メモリアル式典が、彼の住んでいたBrooklynのバーIce Houseで執り行われたそうです。
それで、この作品は彼等のセカンド・アルバムにして最後のスタジオ・アルバムに当たる訳ですが、ゲストとして、Philip Glass (Kbd), Maxine Newman (Cello), Jill Jaffe (Vln)も参加、プロデュースはPhilip GlassとKurt Munkacsiが行っています。そして内容なんですが、
何度聴いても、曲が覚えられないようなミニマルなロック演奏が収められています。ただミニマルと言っても、単純に反復と言うことではなく、2コード位の曲が繰り返される、更には、インスト曲も混じっており、一体自分が何曲目を聴いているか?不安になります。Philip Glassがプロデュースしたとクレジットされていますが、Philipのようなミニマル・ミュージックではないです。またキーボードが2人もいますが、これもレコードではそんなに目立ちません。と言ってしまえば、普通のポストパンドとそう変わらないような。寧ろ、そう言う視点で聴いた方が良いようにも思えます。よく考えたら、6人組でベース無し。ポストパンクなら、ベースが重要なのに。と言う訳で、何度も聴いて、感じたのはこんなことですね。しかし、こう言う変なバンドが出てきたのも、ポストパンク・シーンが出来たことと関係あるのでは?と妄想します。気になる方は聴いてみた方がいいかも?

https://youtu.be/-L0cm_JKRrM

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