V. A. “Ohrenschmalz”

0

このコンピは1990年代のノイズ・ミュージックを暗示するアイテムだと思いますので、いささか重要だと思って取り上げました。タイトルの意味は「耳くそ」。発売元は独逸のUnclean Productionですが、割とオールド・スクールな音源を出していると印象で、私はこのレーベルは良く知りませんでした。それぞれを紹介しますね。Ohrenサイド(A)1は Unclean Production (Oliver Strahl)の短い浮遊するようなSEで始まります。A2 ベルギーのHuman Fleshは芳醇なオルガンとシンセのミニマルな曲。A3 北欧のMental Destructionは荘厳なシンセから殺気立ったヴォーカルとトライバルなリズムへと。A4 伊のShigilllum Sは意外にもシーケンサーを使ってのパワ・エレ・スタイルの曲で.後半はカオスに。A5はまたも伊のNightmare Lodgeで、これも荘厳なバックにスポークン・ワーズでバロックな曲。A6 スウェーデンのBrighter Death Nowは単調なパルスが流れる中、突如としてのノイズが降りかかる。A7は日本のMasonnaで、お三味の調べが突如、ハイパワーなヴォイス・ノイズに取って代わられる「ザ・ジャパノイズ」な曲。Schmaltzサイド(B)1-3 Controlled Bleedingの3部構成の曲。Part 1は可愛らしいポップな曲だが、Part 2はフィードバック音が荒れる中、怒涛のハーシュノイズ。そしてPart 3は短いリズムマシンから成る曲。B4 Phallus Deiは、バックの通奏低音に接触不良系ノイズが立ち現れる、やや落ち着いたオールド・スクールな曲。B5 Merzbowはミキサーのフィードバック音を中心にした初期から中期にあたる過渡期の曲、なのでちょっと煮え切らない。B6 Genocide Organも初期の曲でシンセの低音にループさせたテープ音と煽るようなヴォイスが被る曲。後の彼等からするとやや大人し目。
と言う内容ですが、どの曲も当時は未発表曲でしたので、そこには価値があるでしょう。気になった方は、探してみで聴いて下さい。貴重ですよ‼️

https://youtu.be/bFoH5nkORy8

#VariousArtists #Ohrenschmalz #UncleanProduction #Industrial #PowerElectronics #Noise #Compilation #HumanFlesh #MentalDestruction #NightmareLodge #BrighterDeathNow #Masonna #ControlledBleeding #PhallusDei #Merzbow #GenocideOrgan

Default