Gang of Four “Hard”

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これは完全に騙されたな。Gang of Fourの4枚目のアルバム”Hard”です。アルバムタイトルにやられた!バイオグラフィーは前回も書きましたので、この作品の前後だけ少々補足しておきます。1981年にセカンド・アルバム”Solid Gold”をリリースした後に、Dave Allen(B)が脱退、一時期、Busta "Cherry" Jonesがヘルプで参加していましたが、The League of GentlemenのSara Lee (B)が正式に加入。1983年にHugo Burnham (Drs)が脱退。同年に残った3人で、本作品でもある4枚目のアルバム”Hard”を作製。1984年にバンドは解散しています。その後、何度も再結成と解散をしますが、肝心のギターのAndy Gillが2020年2月1日に64歳の若さで呼吸不全にて他界してしまいます。ただ、バンド自体は、2021年10月に創設メンバーのJon King (Vo)とHugo Burnham (Drs)に加えて、Sara Lee (B)と、Andy Gillの代役としてSlintのDavid Pajo (G)で再結成され、現在も活動中です。
それで本作品ですが、Punk Funkなバンドなのにドラマー不在で作られており、恐らくドラムマシンをこれでもか!と言う風に前面に押し出したミックスになっており、あのAndy Gillのフィードバック奏法やウィルコ・ジョンソン譲りのカッティングが余り聴こえないのが、Gang of Four として今一つなんですよねぇ。それにJonのヴォーカルもかなりクリーントーンでまるでメジャーアシンガーのようです。確かにベースとドラムマシンの掛け合いや、コーラスやストリングスの大胆な導入も、新しい局面かもしれませんが、初期のトンガっていた頃のファンとしては、ちと残念なアルバムでした。でも彼等にしたら、新しいダンス・ミュージックを提示したアルバムと言っても過言ではないかと思います。好き嫌いが分かれるアルバムですが、一回は聴いてみる価値はあると思いますよ、

“A Man With A Good Car”
https://youtu.be/XvNmQGol9FM

“I Fed”
https://youtu.be/7BVuxEvBOxQ

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