Vomir “Musique De L'Indifférence”

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VomirことRomain Perrot。来日してリスナーをハーシュ・ノイズ・ウォールのどん底に落とし込んだ仏のノイズ・ミュージシャン。何でまた、こう言うのを持っているのか?が何故ですが、取り敢えず、紹介しておきます。Vomirとは仏語で「ゲロ」のこと。彼は、1996年よりパリをベースに活動したおり、300品以上の作品をリリースしています。その多くは、彼自身のレーベルDecimation Socialeからリリースされており、彼の功績は、最もアンチな態度でハーシュ・ノイズ・ウォールと言う極端な表現方法を提示したことです。何のアイデアもなく、何の変化もなく、何の発展もなく、何の楽しみもなく、何の目的もない、どデカい壁のような単調なハーシュノイズをレコードやCDの体裁で現前化してみせたのです。それで彼のバイオグラフィーを少し書きます。Romainは小さい頃はPink Floydのファンであったのですが、その中で、Lou Reedの”Metal Machine Music”も彼はお気に入りになります。そして、1990年代になると、実験音楽、特にMerzbowや灰野敬二氏からフリーな即興音楽やハーシュノイズに興味が移っていき、The Ritaがお気に入りになります。やがて、彼はハーシュ・ノイズ・ウォールを「発明」し、Harsh Noise Wall Festivalを企画し、Les Instants Chavirés, Montreuil, Seine-Saint-Denisなどでフェスを開催しています。Romainは徹底した”Anti”を唱えるニヒリストであり、音楽的訓練や技量、楽器を鳴らす際のノウハウは全く必要としないことを公に言っています。それで、彼にとってはギターアンプとシンセが有れば良く、その意味で彼はanti-artistとしての立ち位置にあり、彼が作る作品は”anti-music”でもあります。また、彼のライブは”anti-concert”として、1時間から最大8時間にも及びます。そして観客にはビニール袋が渡され、それを被らされて、ノイズ以外の全ての感覚をシャットアウトさせられます。また、彼はNoise musicにも造詣が深く、独自を理論を持っており、大学等でもパフォーマンスをやっていたりするようです。
そんなVomirの本作品ですが、片面33回転、もう片面45回転らしいのですが、そもそも回転数が違ってもわからないですね。全編、何の変化もないジリジリとした歪んだ電子音が、ずっと続きます。んー正直、感想については困ってしまいますねぇ。そして、この音楽は正しく「ノイズ」だと直感的に理解できるのですが、それ以上でもそれ以下でもない、茫漠とした音塊をただただ受け取るしかないです。あるリスナーにとっては至福ではありますが、別のリスナーにとってはただの雑音に過ぎないと言う作品です。Vomirの作品はみな同じ感じなので、これ一枚で充分ですね。合言葉は、No Act / No Play / No Point / No Result / No Strategy / No Compromise / No Social Lubricant.です❗️興味のある方は是非聴いてみて下さい。見事な金太郎飴ですから。

“33 part one”
https://youtu.be/V--uJunJJBM

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