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The Leather Nun “Slow Death”
とうとう来ましたよぉ〜、スウェーデンのキワモノLeather Nunの登場です❗️ 何故、私がこれを持ってあるか?と言うと、この作品に、インダストリアルのキーマンGenesis P-Orridge (Throbbing Gristle)とMonte Cazazzaが参加していたからです。それで先ず彼等のバイオグラフィーを少し。The Leather Nun (Lädernunnanとも表記される)は、1978年に、当時、ラジオのDJやフアンジンの編集をやっていたJonas Almquist (Vo)が、パンクバンドのStrait JacketのBengt "Aron" Aronsson (G)とFreddie Wadling (B)及びGert Claesson (Dr)を誘って結成しています。彼等は出自こそパンクですが、Velvet UndergroundやLou Reed, Iggy Pop, Rory Gallagherに影響を受けていました。それで、1979年11月に彼等のデビューEP”Slow Death”をIndustrial Records(!)よりリリースします。John PeelほBBCのラジオ番組で2週間毎晩、タイトル曲をかけてたそうです。それでバンド名なのですが、これは多くのファンは、アメコミの「Leather Nunからの話し」から取ったとか、ロンドンのストリッパーの源名から取ったとか、色々言われてますが、Jonasは両方とも否定しています。1980年代初頭には、彼等はライブの時に、アダルトヴィデオを流したり、ハード・ゲイ・ポルノの動画を流したり、はたまたストリッパーを引き連れてきたりしています。そんなライブの音源としてデンマークでのライブを録音したアルバム”Live”を1985年にリリースしています。それで、彼等は同国グループでもあるABBAの”Gimme, Gimme, Gimme”のカバーを演奏したりしていますが、米国のラジオ局向きには、米国シンガーのJohn Mellencampの”Pink Houses”のカバー”Pink House”も流してもらえるように宣伝しています。それで、順調に活動していきます。1991年冬に4枚目のスタジオアルバム”Nun Permanent”をMick Ronsonのプロデュースの元にリリースしますが、レコード会社が倒産してしまい、在庫を抱かえてのライブを強いられてしまいます。そんなこともあって1995年にバンドは解散してしまいます。その後、2005年に一旦再結成しますが、アルバムは出していません。更にその後、2013年末に、The Leather Nunの名義で正式に再結成し、2015年には新録アルバム”Whatever”とライブアルバム(ジャケはLou Reedが撮影したもの)をリリースしており、現在も活動しているようです。
それで、本作品ですが、Leather Nunの最初のミニアルバムですが、同名のシングルもIndustrial Recordsから出ていますので、ご注意を!先ず、ジャケに驚きます。が、表の焼死体ではなく、裏ジャケのメンバーの写真です。丸で中学生のような幼い容姿のVoのJonas Almqvistと、見るからな怪しげさ満点のBのFreddie Waldlingと対比がヤバいです。内容も、A面は、とても「中学生」とは思えないドスの効いたヴォーカルと、あくまでもミニマルなパンク風の曲、更にタイトル曲はスローで怪しいですし、何か同時期のパンクバンドとかとは違うものを感じます。B面全部を使ったタイトル曲のライブヴァージョンでは、T.G.のGenesis P-OrridgeがVlnで、Monte Cazazzaがシンセで参加しています。これが聴きたくて買ったようなものですが、淡々とした曲はかえって、不気味で、殺伐としていますね。しかしながら裏ジャケの怪しさは魅力です。そんな「革ジャンを纏った尼さん」を聴いてみますか?
“Slow Death (Live)
https://youtu.be/OgdgEOq59xA
“No Rule”
https://youtu.be/oa9UBUpGxLo
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