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V.A. “Undying: An International Compilation”
その昔、カナダにFreedom In A Vacuum (FIAVとする)と言うノイズ関係のレーベルがありました。それを運営していたのが、Robert W. Olverで、TorontoのMusic Galleryで同名のイベント”FIAV”を組んでいたとのこと。そんな彼が、国際コンピとしてリリースしたのが、本作品”Undying”です。当時から、割とAbstractものをリリースしていたレーベルと思うんですが、今回のセレクトも基本的にはその路線を崩してません。エクストリームと言うよりもアブストラクト縛りではないでしょうか?各曲を簡単に紹介していきます。
A-1 加の即興ノイズバンドViolence And The Sacredの曲”Advance (Video Soundtrack)”。不明瞭な音で幕を開け、曲の最後に日本語のCMとかのコラージュで締めてます。A-2 米国の老舗ノイズ・ユニットのIf, Bwanaと同じく米国のカセットカルチャーの生き証人Hal McGeeのソロ・ユニットDod As Masterのコラボ曲”Man Bites Frog, Warts Develop”。何とも言えない/形容するのが難しい、人を不安にさせるような音楽です。A-3英国のドローンの開祖David JackmanことOrganumの曲”Povera”。もうこう言う音楽にかけては職人芸ですね。いつも以上に金属の弓弾きによるドローンを収録。素晴らしい!A-4 独逸のノイズトリオUltraの曲”Clusterfuck II”。メンバーはDr. Tengelmann (Achim P. Li Khanの変名)Herr Mücke (Christoph Heemannの変名), St. Degeneratus (本名Jon Carlson)のトリオ、って言うがこれ殆どH.N.A.S.じゃないか?ガリガリしたギター・ノイズの中にチェンバロ?ピアノ?のトーンクラスタが聴こえてくる。彼等、こんなこともやったのね。A-5 自作楽器によるバリバリな仏のノイズユニットEntre Vifsの曲”Excerpt From Session XXIII”。凄まじいテンション‼️気合いが半端ではないな。やっぱりZorïnは天才。音の感触はホワイトハウスとノイバウテンのをミキサーにかけて混ぜ合わせたかのよう。B面に移って、B-1 伊の古株コンポーザーGiancarlo Toniuttiの曲”Rasùranìdo”。アコースティックでコロコロした音がずっと続いていくと言う彼らしいアブストラクトな音響音楽スタイル。ここら辺は以後、ノイズのメインフィールドとは袂を分かちますね。B-2 加の即興トリオKaiser Nietzscheの曲”Nine Student Nurses”。音のレイヤーの重ね方が、一時期(ZSF辺りの時期)のMerzbowを思わせる、ごった煮だけど単純ではないノイズをかましています。B-3 伊(?)のトリオEmpirical Sleeping Consortの曲”Does The Exact Centre Of A Wheel Turn?” 落ち着いた反復する金属質な音に電子音やテープに録音された民族音楽調の音が絡むアブストラクトな音楽です。B-4 米国の楽器職人にして作曲家兼演奏者Ellen Fullmanの曲”Staggered Stasis #1 (Remix Excerpt)”。何の音だろう?弦楽器の弓弾き(?)よると思われる永久ドローン音楽。以上が本作品の楽曲群ですが、編集で、曲間に少し長めの無音が入っているので、聴く方としては、曲を認識し易いので、この手のコンピとしては有難いですね。てな訳で、こんなコンピも1980年代からリリースされてきてるんよ。つい、色んなノイズが聴ける良い機会になるんじゃないかな?さあ!聴いてみましょう❗️
https://youtu.be/ZG25GVoiYok
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