Cyrnai “Charred Blossoms"

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私はこのアーティスト、全然知りませんでした、Cyrnaiことアジア系米国人Carolyn Fokのことです。彼女は1983年頃から1991年頃まで、米国LAを中心に活動(主に宅録)をしており、多数の録音物(主にカセット?)を残しており、元々は画家や執筆者であったみたいです。そんな彼女ですが、なんでも、1976年の9歳の頃からテープレコーダーを使って録音を開始して、父親が使っていた楽器やエフェクターに興味を持って、そのうちに、TEACのオープンリールがお気に入りになって、独自の電子音楽を追求していました。16歳の時に、彼女はCabaret Voltaireやanarcho-punksのCrassに影響されたらしいですが、自らの本名のアルファベットの並べ替えでCyrnaiを名乗り、ベイエリアで、Treason, A State of MindやTrial and Rhythm & Noiseと共にライブもやっていた様です。それで、1983年に、彼女はベジタリアンのパンクスに出会って、彼女のデビューアルバムである本作品の政治的な面て影響を受けたみたいです。この作品が戦争での破壊に関係していましたが、それは、ヒトの心を洗脳するプロセスについて書いたもののようです。さっきも少し書きましたが、この作品”.Charred Blossoms”は Crynaiとしての最初のヴァイナルであり、元々は12インチEPとしてリリースされたものですが、再発にあたり、1980年から1984年に録音されていた未発表曲を詰め込んでいる為、単なる再発盤では無くなっています。彼女が使っていた楽器は、兄弟が持っていたMoog Opus 3や父親の持っていたPAiP, Drummer Boy, シンセやフルート、サックスやRhodesのエレピなどを使って、郊外にあった彼女の実家で録音されています。また、録音する時に、マイクの位置をアンプの真正面に置いていた為に、比較的良い状態で録音されています。また、オープンリールを使っていたとのことですが、彼女は実際にテープの切り貼りはしてはおらず、どちらかと言うと、スタートとストップを繰り返して4トラックに落とし込んでいます。特に実験音楽をやっていた訳でもありませんが、レイヤーされた音と繋がれた音の組合せから、何か新しい予測だにしないものを作っているらしいことから、「実験的」な音楽と言われてきました。少しだけ、日本の最地下音楽レーベルDD.Recordsを思い起こしますね。くぐもった音質やごちゃごちゃした楽器の音が如何に宅録っぽくて良い感じです。ちょっしたブックレットが付いており、パンクスの格好を押した彼女の写真やチラシのコピー、彼女の独白なども収められています。しかし再発専門レーベルDark Entry、良い仕事してくれてます。皆さんも元祖宅録少女Cyrnai、聴いてみませか?面白いですよお〜!

A1 “Phobic In Ruins”
A2 “Waydom”
A3 “Noct (Mourning Glare)”
B1 “Incision Tree”
B2 “Sensitivity”
B3 “Windmill”

A2 “Waydom”
https://youtu.be/ztO2Ogw5l64?si=LBkeHtIWPxPKbFwQ

A3 “Noct (Mourning Glare)”
https://youtu.be/UL8ipcNeb4w?si=Sf7qqljWCLI24WLq

B1 “Incision Tree”
https://youtu.be/g77vwFDJPww?si=zLj0dKACstOhhq3u

B2 “Sensitivity”-B3 “Windmill”
https://youtu.be/ocA-OrYwR6c?si=H-nsr8IJ1_-zhr6O

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