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Blässe “Lieben Sie Saxofon”
お次は、やはりNDWのど真ん中で、独自のフェイク・ジャズをやっていたBlässe (プレッセ)のファースト・シングル”Lieben Sie Saxofon”をご紹介しします。このバンドは、NDWのMalcom McLarenことXao Seffcheque (クサオ・ゼフチェック; Drs, Synth)を中心に後に初期Die Kruppsに参加するEva-Maria Gößling (エファ-マリア・ゲスリンク; Sax)とBrigitte Bühler (ブリギッテ・ビューラー; G, B)がコアメンバーですが、本当の創設者はオリジナル・メンバーとしては、当時13歳だったAlexander Von Borsig (B, Synth)とMichael Richard Hirsch (Synth)で、1979年にベルリンで結成され、1979年9月30日にベルリン工科大学で開催された反ファシスト・フェスでデビューしています。そのロゴ頃の目的は音とリズムと言語についての実験をすることでした。その後、1979年12月からは、ベルリンのクラブBlue Moonで、元Mania D.のEva-Maria Gößlingが加入し、1980年1月には、ベルリンのクラブSO36では、米国NYCのArleen Schlossとも共演しています。この頃から、Gößlingは、NYCでのライブの後から、当時18歳のSUMOことJean-Michel Basquiatの「催眠音楽」のアイデアをベルリンに持ち込みました。1980年4月に独とオーストリアを100%シンセティク・ツアーを敢行しましたが、評価は二極化しています。同年にVon BorsigがEinstürzenden Neubautenに加入した為、Gößlingは、Düsseldorfに戻り、SeffchequeとBühlerと一緒になって、コアメンバーとなり、Blässeを続けていきます。それで、1980年12月に、本作でもあるシングルを出します。Düsseldorfのカセット・レーベルKlar!80/81は、1981年4月に、彼等のライブ・カセット”Blässe Live (Buhuu 8)”を出しています。その後、No Düsseldorfのサンプラー3枚組LP”MASSA”(以前紹介済み)では、Bernward Malaka (B)も加わっています。また、彼等はライブ中に、Super 8のフィルム “S バーン ベルリン 1980”を上映しながら、ライブで演奏しました。また、Die Kruppsのアルバム”Stahlwerksinfonie”のエンジニアであったRené Tinnerは、Joachim Wittのサントラ”Inflation in Paradise”に、サックス奏者Gößlingを推薦し、1982年に彼女がロンドンに移った為、Blässeは解散し、Brigitte Bühlerはビデオ”Money Money”の制作に携わっています。
以上がBlässeの略歴となりますが、本作品は、言わば第二期Blässeのシングルと考えて良いでしょう。それでは各曲をご紹介ししていきます。
◼️Sonnenseite (明部)
A “Lieben Sie Saxofon”は、マーチング・ドラムから始まり、そこに線の細いGから、如何にもNo Waveっぽい反復するBライン、そしてフリーなSaxが入って多層化していき、ドラムはシンバル中心になる曲で、おおよそノリと言うものが存在しません。
◼️Schattenseite (暗部)
B “Venus In Der Oper”では、ハウリング音が暫く続き、無音に。そしてDrsの一体の反復が続く中、GとBも一定の反復を繰り返し、その途中に短い声がコラージュのように貼り付けられていきます。後半になると、段々とテンポアップしていき、そのまま終わります。
GößlingがNYCから持ち帰った「催眠音楽」が見事に演奏されています。A面ではBラインだけですが、B面は全ての楽器が執拗に反復をしています。そう言う意味で、「催眠音楽」なんでしような。私は、初めに3枚組コンピLP”MASSA”の方を先に聴いたので、随分印象が違うなあと思いました。しかし、本作品の音楽が第二期Blässeで演りたかった音楽だと思います。これでは、Klar!80/81のカセットも聴きたくなりますね!
https://youtu.be/5hiYZg-n9xk?si=siaMJXT8ZIoK5-dc
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