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Edgar Froese “Aqua”
“Aqua”は、Tangerine DreamのメンバーのEdgar Froeseのファースト・ソロ・アルバムですが、今回、購入したのは、それのRecord Store Day用の最新ヴァージョンで、2005年にViennaで録音し直した曲をリマスタリングしての「再発」盤となります。また、今回のリリースの際には、ボートラとして、B2”Upland”に対するアンサーソングらしきB3 “Upland Down”が追加されています。Edgar Froeseに関しては、以前にも紹介していますので、彼のバイオグラフィーについては、そちらをご参照下さい。
それで、本作品ですが、先述のように、A面2曲/B面3曲となっています(勿論、B3はボートラです)。それだは各曲を紹介していきたいと思います。
★A1 “Aqua”は、タイトル通り、実際の水音から始まり、ゆったりとしたテンポで、シンセによる「水音」も含めて、ミニマルな電子音が続いていきます。リズムマシンの打ち込みパターンにはプレイクビーツと思われるものも混在しており、アップデートされていますね。そうしていると、いつの間にか、シーケンスも聞こえてきて、ゆったりとしたシンセ音に包まれます。
★A2 “Panorphelia”でも、シーケンサーは使われていますが、リズミックと言うよりも音の背景のような使い方で、柔らかいシンセのメロディと通奏低音的ベースラインが曲の主軸となっています。ここら辺のセンスが、如何にもFroeseらしいですね。
★B1 “NGC 891”は、「飛行機」の音から始まり、緩やかなれど、多彩な電子音の輪舞を思わせるような曲で、ここでもミニマルなシーケンスが使用されています。個人的には、この位のシーケンサーの使い方が気持ち良いです。また、ミックスが絶妙で、その為か、全然飽きませんね。
★B2 “Upland”も、泡を思わせる電子効果音とオルガンらしきポリシンセの荘厳な導入から始まり、やがて、LFOを効かせた電子効果音に取って替わられるかと思いきや、冴えたミックス操作で乗り切っています。最後には逆回転が!それから、この曲では、バイノーラル録音の為に、dummy head (別名artificial headとかKunstkopfまたはHead & Torso Simulator)を使っての録音が行われています。
★B3 “Upland Down (bonus track)”でも、オルガンらしき音と泡のようなSEに加えて、何と!ドラム(生Drsか?ドラムマシンかは不明)によるディスコ調のリズムとオルガンのリフがミニマルに鳴り響きますが、ボーナストラックなので、短い曲になっています。
私は、原曲と聴き比べてはいませんので、はっきりとは言えませんが、多分、初盤リリース当時の機材よりも、格段に、テクノロジーは進歩していますので、その分、表現も豊かになっているのでは?と想像します(妄想します)。しかしながら、過去に作曲した曲を再録できると言うことは、譜面があると言うことで、そっちの方にビックリしました❗️(当たり前と言えば、当たり前か?) また、彼の表現力にはいつも驚かされますね。このヴァージョンを聴くのは稀かもしれませんが、両方持っている方は、その違いについて教えて下さい!
[full album]
https://youtu.be/DZ2oCrCxotU?si=siJkJzsZylXv2ty2
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