Contrepoison “Discography 2010 - 2012”

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Contrepoison。このバンド名を聞いても、よく分かんないですよね?実は、この前紹介しましたカナダのパワー・エレクトロニクス・ユニットÂmes SanglantesのPierre-Marc Tremblayの別名義なのです。このContrepoisonはTremblayがダーク・ウェーブをやる時の名義らしく、Cold CaveやAttritionにも匹敵する暗澹たるエレクトロ・ビート・ミュージックをやっています。この名義でのアルバムはまだ無く、カセット作品やシングルしかリリースはしていません。それが、いきなりのLP2枚組で、ドーンっと、米国Hospital Productionsから出たので、ビックリしました(Hospital ProductionsのDominick FernowもVatican Shadow名義でテクノもやっていますからね)。多分、今までの曲を全部ぶち込んでいるようで、かつ2曲だけ未発売曲も収録されています。あと、Vatican Shadowとのスプリット・カセットって言う作品もあるようで、多分気が合うんでしようね。この名義Contrepoisonについては、余り情報が無く、この位のことしか分かりませんでした(すまん!)。と言う訳で、内容について、紹介していきたいと思いますが、A1-A4が、2010年作” ...Until Next Morning”の全曲で、元々はTremblay自身がセルフ・リリースした作品収録曲です。B2, C1-3は、Hospital ProductionsとHeartworm Pressの共同リリースによるデジタル・ミニアルバム”I Keep On Searching”収録曲からとなっています。因みに、上記2作品は、伊レーベルAvant!がシングルとしてそれぞれリリースしています。B1は、Vatican Shadowとのスプリット・カセット・シングル” The Serpent Carries Him Back Into Paradise”収録曲と思われます。D1-D3は、米国(?)レーベル Sans Issueから出た片面のみのカセット作品” The Thunders Which Collide”収録曲です。B2-B4については、Discogsではその出自は確認出来ませんでした。そして、C4とD4が未発売曲と言う訳で、これらの作品を全てコンパイルしたのが、本作品となります。最初、各曲について紹介しようと思ったのですが、寧ろ、作品毎に紹介した方がベターと考えましたので、今回は元の作品毎に、紹介していきますね。

LP1:
★A1 “Until Next Morning”
★A2 “The Snake Has Bitten Its Tail”
★A3 “Heartbeat”
★A4 “To Never, Forever”
2010年作“ ...Until Next Morning”より。割とキックの効いた曲で、シンセもかなりメロディアスですが、Vo(Tremblay自身がVoだと思います!)が何か虚ろなトーンで、不安な気分にさせられます。また、ベースラインが余りハッキリしていないところも、そう言う気分にさせるのかも知れませんね。A3 “Heatbeat”はJoy Divisionっぽい曲で、VoもIan Curtis風です(Wireとは同名異曲です)。またA4はメロディアスなシンセは無く、ミニマルなベースラインで構成されています。
★B1 “A Deserted Story”
元曲のタイトルは、”A Deserted Story Adam's Endless Fidelity To The Iblis”となっていますが、多分同一曲でしょう。重厚なシンセと適度なビートに乗って、Voが朗々と歌うスタイルで、宅録系ゴスとも言える曲です。
★B2 “I Keep On Searching”
これは、リズムもハッキリしており、かつシンセも分厚く、中々カッコ良い曲です。
★B3 “Poisonous Desires”
★B4 “In Love With Mars, At War With Love
★B5 “A Soviet Ordeal”
一瞬、シューゲイザーかとも思えるような持続的な歪んだシンセ音とミドルテンポのマシンリズムから成りますが、B3なんかはインスト曲です。B4ではまたまた良く動くシンセのメロディとダルなVoが出てきます。B5はやや実験的なゴスなインスト曲です。
LP2:
★C1 “Every Dream I Have Is About You”
★C2 “No Need To Dream”
★C3 “Nectar Of Destiny”
この作品収録曲は、技術的側面も音楽的側面も格段に向上しており、聴いていて引き込まれますね。ただC2なんかは、Voの処理の含めて、やや実験色が強いですが。なお、C1はインスト曲です。
★C4 “The Moon Has Made The Eclipse”(未発表曲)
この曲もゴスい曲ですが、ほぼほぼリズムとベースラインから成り、余り出しゃ張らないシンセのメロディが程良い佳作です。
★D1 “Braving Through The Storm”
★D2 “The Thunders Which Collide”
★D3 “Of Greenery And Quietness”
この作品も、リズムに凝ってはいますが、今までのゴス系と言うかシューゲイザー系(本当はギターも使っているのかも?)の打ち込みミニマル・ロックの進化形ですね。D2では、四つ打ちリズムとシーケンスの絶妙なズレが隠し味ですし、D3のダウンテンポとエレピ(?)の組合せも味があります。なお、D1とD3はインスト曲です。
★D4 “As The Blazing Sun Enters Scorpio”(未発表曲)
まるでカシオトーンのリズムと重低音ベース・シンセがアンバランスでカッコ良いし、その後のシンセ・メロディも良いですね。

 総じて、全部ぶち込んで2枚組にしたのは、ちょっと似たような音色の曲も多く、飽食気味で、お腹一杯になります。やっぱり腹八部目位が良かったのではないでしようか? しかしながら、Âmes Sanglantesでパワ・エレやっているPierre-Marc Tremblayが、こんなちゃんとした楽曲をやっていたとは、ちょっとビックリしました❗️しかも、曲自体の完成度は高いです。もう少し、良い曲に絞っての再発なら、飽きずに聴き通せたと思うと、ちょっと残念です。しかしながら、余り打ち込み感のない、ヒューマンな曲調は捨て難い魅力を持っていますので、パワ・エレ・ファンにこそ聴いて欲しいです❗️

A3 “Heartbeat”
https://youtu.be/5IiBAxwfK78?si=pHeF-Eh5wsvYmsw7

B2 “I Keep On Searching”
https://youtu.be/kWxYN_iZyyQ?si=PvE6rbvkDb_xJy4S

D2 “The Thunders Which Collide”
https://youtu.be/u-ZxNGct110?si=z1qaleukfEy5V0Cl

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lfxYmvngaq7GhdmGEjHpqQPoybD8jcHkU&si=vPL4_QDaIXvrP4Mv

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