The Flying Lizards “The Secret Dub Life Of The Flying Lizards”

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あの段ボールをドラム代わりに叩いて、無機質な女性ヴォーカルと覇気の無いギターのみで、一世を風靡したThe Flying Lizardsの4枚目の最終アルバム“The Secret Dub Life Of The Flying Lizards”を紹介します。The Flying Lizardsは、バンドではなく、寧ろちゃんと音楽教育を受けた作曲家David Cunninghamのでっちあげた、ロック/ポップへのアプローチをするプロジェクトみたいなものです。The Flying Lizardsのバイオグラフィーについては、以前にも紹介していますので、そちらをご参照下さい。それで、本作品では、自分達の曲をダブ処理して再構築した内容になっています。それで、Cunningham以外にジャマイカのレゲエ・ヴォーカリスト/DJ/プロデューサーであるJah Lloydと組んで、ダブ処理した作品を作り上げました。オリジナルは、1996年にCunningham自身のレーベルPiano RecordsからCDでリリースされていますが、私の持っているものは、独レーベルStaubgoldからの再発盤で、収録曲数が3曲少ないです。それで、元曲の作曲はDavid CunninghamとJah Lloydが行なってますが、その録音はJah Lloydがジャマイカで予め行なっています。それを元にDavid Cunninghamが、再構成やダブ処理を行なって、ミックスダウンをしているとのことです。内容はA面5曲/B面4曲となっています。そう言う手順なので、殆どの曲は、ファットなベースの存在感が目立ち、そのバックには、ダブ処理されたドラム(特にリムショットやスネア)の音が聴くことができます。音のバランスや音色などはレゲエ的ですが、曲調そのものには、余りレゲエを感じません。また、ダブ初期によるエフェクトの掛け方もエグいです。それらのことを鑑みると、かつてXTCのAndy Partridgeが作ったホワイト・ダブのソロ・アルバム”Take Away”とは、全く異なった出来になっているように感じます。因みに、今回は全曲、インストです。中々、David Cunninghamも一筋縄ではいかないアーティストですね。そんな訳で、The Flying Lizardsの最終作はダブで終わりを遂げました!彼はソロでは、エラーシステムによるミニマル・ミュージックをやっているのですが、この音源をThe Flying Lizards名義にしたのは、ダブがロック・リスナーにも浸透していたからかも知れませんね。この辺りのミックスやダブに興味がある方は一度聴いてみては如何でしようか‼️個人的には、特にB面は楽しめました。ダブにはまだまだ未知の可能性がありますね❗️

A1 “Shake”
A2 “Lime And Salt”
A3 “Mute”
A4 “Skin And Stone”
A5 “Crab Claw”
B1 “Outside”
B2 “Inside”
B3 “Ash And Diamond”
B4 “Flicker””

B4 “Flicker”
https://youtu.be/mEtN4qhy5-s?si=R0lZV1ddR_Drnrkl

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_na4ltnIXC_YoOVsjWX_jlnXwNavfz4AvI&si=P9gQ11-KFknqUcZF

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