P16.D4 “V.N.R.L.”

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独逸はロック史の中でも特異な位置にあります。それは、例えば、反復するハンマービートの発明、電子音楽との親和性、独逸語の語感等だと思います。そんな中から出てきたのが、Neue Deutsche Welle(NDW)或いはGerman New Waveと言われるムーブメントであり、更にマニアックな地下音楽シーンにいたのがP16.D4やその前身であるP.D.のようなグループで、実験音楽とパンクが渾然一体となった音楽を奏で、録音に励んでいたのだと思います。本作は1981年にカセットとして発売された作品のレコード再発です。彼等はテープ操作や非楽器の使用など通常のパンクとかニューウェーブとかとは違い、「現代音楽とパンクの衝突」を実践していました。なので、近年の発掘再発(Was Soll Des?やVinyl On Demandがここら辺の最初を担っています)、盤自体は専門店に行けば割と容易に入手できたと記憶しています。その後、私は、P16.D4のリーダーのRalf Wehowsky (RLW)と繋がり、コラボ作品も発表できたのでありました。
因みに、この時期のP16.D4のメンバーは、RLWことRalf Wehowsky (G, B, Tape, Electronics, Vo), Roger Schönauer (B, G, Tape, Vo), Gerd Poppe (Drs, Piano, Vo)に加えてEwald Weber (Vo, Sax, Synth[A1, B1-B6])でした。アルバム・タイトルの”V.N.R.L.”は、Von Rechts Nach Lichtsの略で、「右から光へ」と言う意味らしいですが、真意は不明です。

◼️side A studio recording
A1 “ANR”
A2 “Alte Kameraden”
A3 “PAPPA”
A4 “PODO”
A5 “Verselbständigende Geräusche”
A6 “Später Zeit”
◼️side B: Live 24.10.81
B1 “Blind”
B2 “Ereignisisse [1-3]”
B3 “Chinin”
B4 “ANR”
B5 “BACU”
B6 “Familie Müller

[original cassette album]
https://youtu.be/muCDk0MeFb0?si=TKVrJL0a51c25yBz

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