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Liaisons Dangereuses “s/t”
私、うっかりしていたのですが、同じジャケなので、このLiaisons Dangereuses (仏語なので「リエゾン・ダンジェルース」と発音。以下「リエゾン」と表記)のレコードは12㌅EPしかないと思っていました。しかしながら、同じようなジャケで、彼等のフル・アルバムがあったと気付いて、急いで、ポチりました。と言う訳で、Liaisons Dangereusesのファースト・アルバムにしてファイナル・アルバムである、この作品を紹介していこうと思います(因みに、私が購入したのはスイスのレーベルからの再発盤で、リマスターされているものです)。リエゾンのバイオグラフィーについては、前回、書きましたので、そちらを参考にして下さい。メンバーは同じですが、ちょっと補足しておきます。初期のDAF/Minus Delta T/Der PlanのメンバーであったChristo Haas (Electronics), 元Einstürzende Neubauten/Mania D/MatadorのBeate Bartel (Electronics)、この2人がやっていたのが、CHBBで、そこに独人と仏人のハーフで、青年期にスペイン在住していたKrishna Goineau (Vo)が加わって、リエゾンは結成されています。活動期間は1981-1982年と短期間ですが、その後のEBM (Electronic Body Music)やTechnoの形成に多大な影響を与えています。
それで、本作品の内容ですが、スペイン語(?)で歌いまくるGoineauと対照的に、バックを固めるHaasとBartelの2人は全て電子音で武装しており、冷徹でありながらも、人間臭いところも魅せています。この2人は、元々、先述のように、CHBBと言うデュオで、カセット作品をリリースしていたので、やりたいことは恐らく熟知しているのであろうと思います。同じNDWバンドのD.A.F.の「汗」の飛び散る肉体性とは別のクールなダンスを志向していたのでは?と思われます(実際、Bartelなんかは美人なのに、ニコリともしない)。そんなイカしたダンスミュージックを多量の機材から奏で、そこに暑苦しいまでのVoを乗せるリエゾンは当時としてはイケてるグループでした。もう少し、活動が続いたら、また違ったかもしれませんが、短命に終わったのが、残念です。この時点では、電子楽器による歪なポップミュージックではありましたが、後進への影響は大きかった。今聴いても、カッコいいです❗️極めて独逸的なバンドでしたね。今からでも遅くはないので、テクノやEBMに興味のある方、NDWに興味のある方は、是非とも聴いて欲しい一枚です!因みに、A1 “Mystère Dans Le Brouillard”にはKrishnaの妹JoannaもVoで参加しています。
A3 “Etre Assis Ou Danser”
https://youtu.be/l7bdJ8IyZeE
[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PLZ6buqfHtmF9IaiWIBf12ED3BM_QF3COZ
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