蒼く輝く炎で
地球連邦軍、ならびにジオン公国の戦士に告ぐ 我々はデラーズ・フリート いわゆる1年戦争と呼ばれたジオン独立戦争の終戦協定が、偽りのものであることは、誰の目にも明らかである。 何故ならば協定はジオン共和国の名を騙る売国奴によって結ばれたからだ。 我々はいささかも戦いの目的を見失ってはいない。それはまもなく実証されるであろう。 私は日々思い続けた。スペースノイドの自治権確立を信じ、戦いの業火に焼かれていった者達のことを! そして今また、あえてその渦中に飛びいらんとする若者のことを…! スペースノイドの心からの希求である自治権要求に対し、連邦がその強大な軍事力を行使して、ささやかなるその芽を摘み取ろうとしている意図を証明にするに足る事実を私は存じておる。 見よ、これが我々の戦果だ。 このガンダムは核攻撃を目的として開発されたものである。 南極条約違反のこの機体が密かに開発された事実をもってしても、呪わしき連邦の悪意を否定できるものがあろうか! 省みよ。何故、ジオン独立戦争が勃発したのかを…. 何故、我らがジオン・ズム・ダイクンとともにあるのかを… 我々は三年間待った。 もはや我が軍団に、ためらいの吐息をもらすものはおらん! 今、真の若人の熱き血潮を我が血として、ここに私は、改めて地球連邦政府に対し、宣戦を布告するものである! かりそめの平和へのささやきに惑わされることなく、繰り返し、心に聞こえてくる祖国の名誉の為に! ジーク・ジオン! 「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」は1991年から1992年にかけて制作されたOVAです。全13話。 また92年には劇場版「機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光」が公開されました。 連邦軍の核武装に端を発するエギーユ・デラーズ率いる艦隊の武力蜂起。 「星の屑作戦」の真の目的とは?... 監督の途中交代、それに伴う設定と演出の変更が作品の評価を下げていると思います。それが「ヒロイン、ニナ・パープルトンの設定変更」です。 一年戦争時、ジオン軍の軍事拠点"ソロモン"からの撤退戦で追撃する連邦軍に打撃を与え「ソロモンの悪夢」と恐れられたエースパイロット、アナベル・ガトー。それと対峙することなった強襲揚陸艦アルビオンのクルー達。 1〜6話の間にニナはガトーを完全スルーでした。にもかかわらず7話で突如として元ジオン軍パイロット、ケリィ・レズナーと面識がある描写が出現。 へっ?( ゚д゚) しかし9話にて、モンシア中尉に暴行されている捕虜が「ガトー少佐が...」と言っているのにこれもスルー。それまでにもガトーの名前は散々出てるにもかかわらずスルー。だいたい、1話でサイサリスに乗り込もうとしているガトーに声かけてんじゃん!トドメは11話。ニナの先輩のルセット・オデビーが死に際にニナとガトーがつきあってたことを話す。 えー...( ゚д゚) 昔の男に対する未練と今の男に対する愛情の間で苦しみ、二人が争ってどちらかが命を落とすという最悪の結果だけは自分が悪者になってでも避けたいととったコントロールルームでの行動。しかしそれではコウの漢が立たんだろうとあらためて対峙するガトー(もともと作戦成功のためなら自決も辞さない覚悟だったと思われ)。 そんな想いに気付いているのがこれから気づくのか、あらためてニナを受け入れるコウ・ウラキ... というドラマはわかるけど...( ゚д゚) 一枚岩でない連邦軍組織の政治闘争、それに利用されるデラーズ・フリートと翻弄されるアルビオン。もっとこのあたりに絞って話を詰めたほうがよかったように感じます。 さらにこの作品に影を落としたのが2001年9月11日に起こった「アメリカ同時多発テロ事件」。 この時からデラーズ・フリートの評価が「お家再興を願う義士」から「テロリスト」に変わってしまいました。 「カリウス、私はこれで良かったのか… 多くの魂がただようここへ戻ってきて…. 私は多くの犠牲の上に立っているではないか…」 「それは指揮を取る方の宿命でしょう。この海はまだ若いのです、波が穏やかになるには、まだ…」 「…そうだな。 私は、ただ駆けぬけるだけのことだ」 とはいえ、星の屑作戦の2号機奪取からコロニー落としへ至るプロットがすばらしく見応えのある作品だと思います。 #参考 #思い出 #考察
塚原ユズル
2018/02/06これ欲しい!
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ace
2018/02/06😆👍✨
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