モササウルス類の歯化石

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【推定年代】
中生代白亜紀後期(8000〜6700万年前)
【産地など】
モロッコ

【解説】
モロッコ産モササウルス類の歯化石。
巨大な方はプログナトドン属、小さい方はプラテカルプス属。
大きさは重量比で6倍の差(72g/12g)がある。

モササウルスは中生代後期の海中に生息していた大型海棲爬虫類。
名前にサウルスと付くが、分類的には恐竜には全く近くなく、オオトカゲやヘビと非常に近縁な爬虫類(有毒有隣類)の一種である。
モササウルス類は、ジュラ紀頃には海岸沿いに生息していた単なるオオトカゲ類の一種だったのだが、海中に進出し海洋捕食者としての生体ニッチを獲得してからは急速に種が繁栄、白亜紀後期には巨大なモササウルス類が海の生態系の頂点に君臨するなど種としての成功を見せた。
しかし、6700万年前の隕石衝突イベントによって恐竜と共に絶滅する。

映画「ジュラシックワールド」では、「インドミナス・レックス」を捕食する作中最強キャラクターの扱いを受けていたが、実際プログナトドン属の様な大型モササウルス類ならば可能な芸当だろう。
プログナトドン属などのモササウルス類は、大型陸生肉食恐竜と遜色のない巨大な牙を持っており、これで他の海棲爬虫類やアンモナイトなどを捕食していた。

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