- Shimomotoyama3 Museum
- 5F 自然史(鉱物・化石標本)
- 蛋白石(ボルダーオパール)
蛋白石(ボルダーオパール)
【推定年代】
現代
【産地など】
オーストラリア
【解説】
オーストラリア産のボルダーオパール。重量196g(980ct)。
全体に渡って遊色が強く、オパール層も厚く、大きさもかなり良い。
掲載画像は全て乾燥した状態のものだが、水に濡らすと更に遊色が強くなる。
蛋白石(オパール)は、3-10%程度水和された天然シリカのアモルファスであり、特殊な形成条件を満たした極僅かな物のみ遊色を示す。
特に遊色効果を示すオパールをプレシャス・オパールと呼び、貴石の一つとして珍重する。
ボルダーオパールは、オーストラリアに固有のオパールの一種。
現在のオーストラリア東北〜南東部は、白亜紀には古エロマンガ海という内海が広がっており、当地区地下の鉄鉱石を多分に含んだ岩盤層へ、シリカを大量に含んだ海水が流入、岩盤間の亀裂などに充填された。
このシリカ含有海水が、長い年月経過で適度に脱水作用を起こし、茶褐色の母岩の間隙にオパール層が充填されているという、ボルダーオパールの独特な外観を形成するに至る。
なお、この地域では貝化石や木化石もオパール化している事がある。