Otodus obliquusの歯化石

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【推定年代】
新生代古第三紀始新世(約5000万年前)
【産地など】
モロッコ

【解説】
メガロドン等が分類されるネズミザメ目絶滅属Otodusのうち、原始的な種類となるOtodus obliquusの歯化石。
本種の歯化石は小型個体のものが多く出回っているが、これは長辺6cm近くで重量も約23gという比較的大物。
Otodusの仲間は始新世の時点で既に大型化の傾向にあったらしく、メガロドンに匹敵する巨大個体もあるという。
メガロドンやホホジロザメの歯冠と違ってセレーションが全く存在せず、側歯が発達している。
どちらかというとアオザメ類の歯に類似している印象を受ける。

全体的に形態の保存が良いが、歯冠先端の欠けと右側歯の歯根部のリペアらしきものが気になる。
なお現在のところ東京サイエンスブランドの化石はこれしか所有がない。
中々良い化石の割に良心的な価格だったため、東急ハンズで衝動買いしたのだが、化石を買う人が少ないのか店の人が扱いに慣れていない感じが印象に残った。

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