ショニサウルス  学説の進化と複雑化によっていまだに不安定な超大型魚竜類

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ショニサウルスは2種が認められているが、大型(21メートル)のシカニエンシスという小種名を持つ方はその属が行ったり来たりしている。
三畳紀後期ノーリアン期に棲息していたこの巨だな魚竜は、体の割に鰭が細長く、その推進力は尾鰭にあったと思われるが、この頃の魚竜類は背びれを持っていたという科学的根拠もあまりなく、専ら下半身をくねらせて泳ぐというタイプだったかもしれない。そうだとするともっとスマートな体型であったという可能性もある。背びれに関しては原始的だからないとか進化種だからあるとか言う断定は今の資料からは出来ないようだ。
この再現図を描いたときは骨質ではない背びれを描いている。吻部が異様に長く細い。こういうタイプは体をくねらせて泳ぐのには適さないように思う。骨質でない背びれは印象化石としてあるものから推定される。ばらばらの化石だと同定したり、接合したりする形成過程だけで数十年かかっていた。現代科学によって陳腐な形態が生まれないように願う。生き物はどんなに見た目に醜くても、生きていく合理性の結晶だと思う。
新たなデータにも続いて描くと、僕の中にある想像の翼が折れる。
そういう理由で、ボクはこの魚竜を今は描かない。

原画:40000×1650Pix.2005年作成 PNGファイル形式 ライセンス販売 Adbestoc(jpg) Pixta(png)

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