Friedrich Gulda Spielt Beethoven P06:リードリヒ・グルダ ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集

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フリードリヒ・グルダ/ベートーヴェンピアノソナタ全集 (輸入盤)9CD

1番から32番まで順序良くそろっている。最初はLPで曲ごとに購入した。専ら中古だったなー。石丸電気の何階か忘れたけど…田舎に帰って置くとこなくて他のLPと一緒にYahooで売ったね。本もそうだけど、DBXがまだ機能していて刈ったレコードは片っ端からメタルテープでドルビーBやCを使わずに帯域再生して聴いてた。CDで持っておきたいものだけは買い替えた。
このCDもその一つ。
Labで一曲一曲昔の記事を遂行しながら聴きなおして書くことにしたけど、その冒頭でも断ってるんですが、この全集のグルダのピアノはスタンウェイと書かれている。あれはまずい。間違いなくスタンウェイの音じゃない。

ベーゼンドルファーじゃないの?と思ったあなたの耳は僕と同じだと思う。
https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/158

Labは順番で行きたいけど、ここでは最後の

第32番を
第2楽章のベートーヴェンのラグタイム風のスイング!カッコいいぞぉ。

https://youtu.be/JbQrTQRHIv0?si=Hib0RYuFZgqwfIG_

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    woodstein

    2024/02/15 - 編集済み

     私もグルダのベートーヴェンピアノソナタチクルスのCDは愛聴していますが、ハンマークラヴィーア以降はちょっと苦手なので、あまり聴いていません。それはともかく、こういうジャズ畑の演奏家がクラシックを奏でると、こうもまともなのかと少し驚かされた記憶があります。キース・ジャレットのバッハやモーツァルトの曲の演奏もそうでしたが、非常に興味深い。ですが、上に掲げられた動画の演奏は、そのジャズ畑の片鱗がそこはかとなく感じられたかな。近いうちに、久し振りに聴き直すことにします。

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      Mineosaurus

      2024/02/16

      グルダのジャズはちょっといただけないですね。息子のために作った曲は良かったですけど。グルダはウィーンラスと呼ばれたイエルクデムス、パドゥラ=スコダからは一つ頭が抜けたピアニストでした。問題児と言われてましたけど。モーツァルトとベートーヴェンに関してはそれぞれ異なった独自の魅力があります。
      彼のジャズは趣味ですけど全集、ぜひ聴いてください。勿体ないですよ。ハンマークラヴィーァ以降のベートーヴェンは孤峰です。あの長大なアダージオとその後のフーガ。彼の最後期のピアノソナタと弦楽四重奏曲はその後のほとんどすべての作曲家にとって越えられないトラウマのようなものだったと思います。さすがの問題児もそう何回も弾けるような集中力はなかったんでしょうね。美しさとか心地よさなどとは無縁の作品です。

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      グリーン参る

      2024/02/17

      woodsteinさん
      これ、キース・ジャレットのバロックへの造詣、実力が遺憾なく発揮されたアルバムだと思っています。

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    グリーン参る

    2024/02/16 - 編集済み

    私もグルダの全集を十数年聴いています。妹にあげてしまい買い直しましたが、画像のボックス写真がいかついベートーベンの顔になってしまいました。もともとのブリリアントのパッケージデザインが好きだったのですが。時々はエキセントリックな演奏をするグルダですが、ベートーベンに関しては奇をてらったところがありません。「人生山も谷もあるのよ」そんなふうにどこか達観している感じが私は好きです。
    ここでグルダが演奏しているピアノ、確かにニューヨーク・スタンウェイのきらびやかな輝きはないように思います。ただ、私にはハンブルク・スタンウェイとベーゼンドルファーを聞き分ける耳が残念ながらありません。

    ちなみにグルダのジャズは、河井寛次郎の彫刻のように「手を出さなければ良かったのに」と私が思うものです(笑)。

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      Mineosaurus

      2024/02/17

      キースジャレットのバッハの平均率は田舎に帰ってから聴きました。昭和の最後の年だったと記憶しております。(年よりは直前記憶が弱くなるけれど、どうでもいいような昔の記憶はあります。)彼のタッチはルドルフの息子のピ-ターゼルキンに似てますね。グルダとは逆に、彼の本当の居場所はインプロヴィゼーションの中にあるように思います。グルダは時にモーツァルトが自分の作品に恐らくは演奏の都度やっていたような即興を加えることがありますよね。しかめつらして聴くよりも音楽は音楽と思って聴いています。
      クラシックの音楽の世界観に窮屈さを覚えた天才が即興の世界に興味を覚えたのとジャズの即興と閃きの中から、譜面の中から作曲家と音楽の創造と人間に触れ、その音楽家が譜面にする前の最初の霊感を捜すために後ろを振り返った天才。どっちもとてつもないですね。

      ハンブルクスタンウェイは世界大戦を通過して私の生まれた年にハンブルクに移転してます。現在の工場はニューヨク・スタンウェイの隣にあるそうです。スタンウェイはホロヴィッツが育てたピアノですね。でもあの音はいつの年代のものかはわかりませんが私もスタンウェイ相互の音の違いはベヒシュタインやベーゼンドルファと比べた違いほどではないと思います。(年よりは頑固ですみませぬ。)( ´艸`)
      いつだったか、即興についてキースジャレットをネタに書いたことがあります。ケルンコンサートに記事でした。
      https://muuseo.com/Mineosaurus/diaries/57

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      グリーン参る

      2024/02/17

      お返事ありがとうございます。
      ピーターゼルキン、一度も聴いたことがありませんので、今度CD買ってみます。

      ピアノの音に関しては難しいですね。2015年にBSプレミアムで「もうひとつのショパンコンクール」という番組をやっていました。スタンウェイ、ヤマハ、カワイ、ファツィオリなど、コンクールに使用されるピアノを巡るピアノメーカーの闘いを描いた非常に面白い特番でした。予選と本選で異なるピアノを選択するピアニストの微妙な心理、私のようなずぶの素人にははかりかねました。

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      Mineosaurus

      2024/02/17

      グリーンマイルさん有り難うございました。面白そうですね。ベーゼンドルファーは今ヤマハの子会社なんですね。ベーゼンドルファーのハンマーが革製からフェルトに変ったことで耐性が増したという話を聞いたことがあります。演奏とピアノの選択の微妙な関係は再現芸術の奥の深さを感じます。でも、極めた人でないとわからないような気がしますが、そのピアニストの頭に響く音を捜すんでしょうかね。
      子供の頃、同じ音楽なのになぜあんなにいろんな音楽家がレコードを出していて、それを買う人がいるのだろうと本気で思っていました。同じ曲でも10代に聴いたときや爺になった今聴くのとでは違って聴こえます、この曲のここをこの人で聴きたいという困った欲求が湧いてきたり、やっとかなえたと思ったら、あれ?こんなんだっけ?と思ったり、キリがないですね。ホント。

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